ゴールデンウィークまっただ中、にぎわう東京駅のすぐそばに現れたのは、無数の“ハチ”です。
この記事の画像(20枚)現場に駆けつけた「めざまし8」の取材班が見つけたのは、木にぶら下がった大きな“ハチの巣”。その周りを小さなハチが飛んでいます。
ハチの専門家、玉川大学 学術研究所の小野正人所長によると、飛んでいたハチの種類は、「セイヨウミツバチ」。
通常、人を刺すことはありませんが、つかんだり、刺激を与えるような行為をすると刺されたりすることもあるといいます。
蜂毒アレルギー体質の人は、アナフィラキシーを起こし、生死にかかわることあるため特に注意が必要です。
刺された場合の対処法として、小野所長は「毒の成分は水に溶けるので、冷たいきれいな流水で、患部から毒を絞り出しながら洗い流すのは、初動対応として優れていると言われている」と話します。
人気観光スポットに“危険生物”
GWに気を付けたい“危険生物”は海岸にも。
人気観光地・神奈川県鎌倉市の由比ガ浜。
裸足になって海遊びをする人たちの傍ら、キラキラと光る鮮やかな青色の生物が…。
「毒クラゲ」の一種、「カツオノカンムリ」です。
「刺胞(しほう)」と呼ばれる毒針を持ち、刺されると腫れたり激しい痛みが生じたりする危険な生物。
サーフィンにきた男性:
ここに20年くらい来ているけど、こんなのあんまりない。
藤沢市などによると、例年より1カ月ほど早く「カツオノカンムリ」が姿を見せているといいます。
5月1日、めざまし8が由比ガ浜を取材する中で見つけた数は、30匹にのぼります。
さらに、海岸には「カツオノカンムリ」以上に強力な毒を持つ“危険生物“も姿を見せているといいます。
神奈川県逗子市に住む高校生、小畑洲士さんは、毎朝ドローンを飛ばして、海岸に現れる危険生物の発生状況をSNSで発信しています。
その生物とは、「カツオノエボシ」です。
一見「カツオノカンムリ」とよく似ていますが、比べものにならないほど強力な毒を持っています。
東京大学 大学院理学系研究所付属臨海実験所 小口晃平 特任助教:
(刺されると)まさに電気ショックを受けたかのような電撃が走ったような痛みを感じます。アナフィラキシーショックみたいなアレルギー反応が起こると言うことはありますので、そうしたショックを海中の中でしてしまうと、そのまま溺死してしまうこともあり得ます。
専門家によると、こちらも例年より早く、湘南エリアなどに姿を見せているといいます。
めざまし8も、神奈川・横須賀市の海岸に打ち上げられている「カツオノエボシ」を確認しました。
小口氏によると、たとえ乾燥して動かなくなっていたとしても、「腐りかけの状態がだと、触手の一部や刺胞細胞が生きていたりしますので、基本的には触らない方がいい」といいます。
横浜中華街近くでも…専門家「基本的に“触らない”」
横浜スタジアムや中華街などの近くを流れる、中村川でも危険生物が目撃されていました。
4月30日に撮影されたのは、川を埋め尽くすほど大量の「ミズクラゲ」。
近隣住民:
多分100(匹)とかではないぐらいたくさんいましたので、ちょっとびっくりしました。
「ミズクラゲ」は毒性は低いものの、不用意に触るのは、危険です。
小口氏は、「基本的には触らない。そうした動物が漂着している状況では、泳がないことを推奨します」と言います。
GWお出かけの際は、危険な生物に不用意に触らないよう、十分注意してください。
(めざまし8 5月2日放送より)