ゴールデンウィークの人気スポットに、大量のカラス。被害が相次いでいる。

追い払うも逃げない…カラスの大群による被害

柵の上にずらりと並ぶカラス。

柵の上のカラスたち
柵の上のカラスたち
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カラスの視線の先は湘南ビーチ
カラスの視線の先は湘南ビーチ

その視線の先にあるのは、大勢の人でにぎわう湘南のビーチ「神奈川・鵠沼海岸」。

サーフィンや砂遊び、バーベキューを楽しむ大勢の人。
しかし、ゴールデンウィークに集まったのは人だけではなかった。多くのカラスが、浜辺でくつろぐ人の頭上を飛び回っている。

レジ袋に群がっている
レジ袋に群がっている
追い払っても逃げようとしない
追い払っても逃げようとしない

レジ袋に群がる大量のカラス。持ち主の女性が戻り、追い払うが、全く逃げようともしない。

女性:
ちょっと目を離した隙に、ちらっと見たらカラスの大群。おにぎりとか、この子(連れてきた犬)のご飯(ドッグフード)を置いていた。レジ袋まで持っていくわ、何もかもグチャグチャ

置きっぱなしのカバンをあさるカラス
置きっぱなしのカバンをあさるカラス

こちらは砂浜に置きっぱなしのカバン。1羽のカラスが近づき、カバンをあさっている。

カバンからお菓子のようなものを引っ張り出す
カバンからお菓子のようなものを引っ張り出す
くちばしで開けて食べている。
くちばしで開けて食べている。

カバンからスナック菓子のようなものを引っ張り出し、くちばしで袋を開けて食べる。

それを見て大量のカラスがやってきた!
それを見て大量のカラスがやってきた!

それを見て、大量のカラスが餌に群がってきた。
カラスの被害はこれだけではない。

柵の下も…
柵の下も…
柵の上にもフン被害が…
柵の上にもフン被害が…

点々と白く汚れている箇所がある。カラスのフンによる被害なのか。ビーチが見下ろせる場所にある柵の上も下も、汚されていた。

繁殖時期で攻撃される機会が増加

ゴールデンウィークで遊びに来た人は、大量のカラスについてどう思っているのか?

遊びに来た女性:
今日来て、カラス多いなっていうイメージがすごくあります。子どもたちと写真撮ろうと思ったら、隣にいたおじさんが餌をあげてて、子どもたちの方に飛んできた。ちょっと危なかった
※神奈川・藤沢市では野生鳥獣への餌付けは禁止されている。

カラスの生態に詳しい専門家は、「今の時期は繁殖時期のため、攻撃的になったカラスに襲われる機会が増える」という。

宇都宮大学 名誉教授 杉田昭栄さん:
ゴールデンウィークでレジャーが盛んになる。アウトドアのレジャーも増えると思います。この時期、繁殖時期ですから、公園とか自然の中で人が増えると、人間にとっては攻撃される機会が普段よりはあると思う

音を出す、ネットをかける…カラス対策は?

コロナによる影響で休業していた飲食店が、営業を再開。

飲食店から出されたゴミを、カラスたちは待ちかまえていた。

どうすれば、カラスによる被害を抑えられるのか?

宇都宮大学 名誉教授 杉田昭栄さん:
「パン」と手をたたいて音を出して、来るなというサイン。棒で地面を、あるいは近くの身近な音のする缶か何かでガンガン、カラス追い払う。カラス対策にとっては、大事なように思えます

音を出して追い払ったり、ごみのネットをしっかりかけるなど、1人ひとりができることをやっていくことが重要だという。

(「イット!」5月1日放送分より)