大分の故郷で田舎暮らしをしてはや15年…女優・ 財前直見に横山ルリカが会いに行った。

横山ルリカ「財前さん、おはようございます」
財前直見「よろしくお願いします」

長靴にオーバーオール姿で出迎えてくれた、女優・財前直見さん。57歳

大分県杵築市。見渡す限りの田園風景…ここで財前さんは田舎暮らしをしています。
その日々を見ると、女優として活動しながら母として、娘として、自然体を貫く生き方がありました。

空の青さが美しい! 左・財前直見さん 右:横山ルリカ情報キャスター
空の青さが美しい! 左・財前直見さん 右:横山ルリカ情報キャスター
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財前さんは18歳で芸能界デビュー。
数多くのドラマや映画などに出演。人気女優として活躍する一方で、2007年に生まれ故郷の大分県へ。田舎暮らしを始めてはや15年半だといいます。

財前「これブロッコリーなんですけど、ポキポキ取っちゃって下さい」
横山「ポキポキいいんですか?」
財前「簡単に取れるんで」
横山「あ、ほんとだ」

普段から畑作業をしているという財前さん。先祖代々所有するこの土地の広さは3600坪。タマネギやジャガイモなど30種類以上を育てているといいます。その畑にいたのは…。

財前「じいじです」

じいじこと、財前さんの父・紘二さん82歳。

財前さんの父・紘二さんは畑作業のほとんどを担当されるそう
財前さんの父・紘二さんは畑作業のほとんどを担当されるそう

主に畑仕事をするお父さんを財前さんはお手伝い。さらに…。

横山「こんなとこ入っていくんですね」
財前「ちょっとぬかるんでいるから、気をつけてね」

緑が生い茂る山道を進むと…

財前「巨大シイタケ発見しました」
横山「財前さんの顔と同じくらいの大きさじゃないですか!すごーい」

収穫したシイタケを持ち笑顔の財前さん
収穫したシイタケを持ち笑顔の財前さん

所有する山で、シイタケも栽培しているんです!財前さん、イキイキとしています。
しかしなぜ、東京を離れ、大分で生活を始めたのでしょうか。そこにはある人の存在が…

財前「息子の凛太郎です」
横山「凛太郎さんは今おいくつですか?」
息子・凛太郎さん「16です」
横山「爽やかボーイですね」

財前さんの隣が息子・凛太郎さん
財前さんの隣が息子・凛太郎さん

現在、高校2年生になる息子・凛太郎さん。

財前「小さな命をどう育てたいかって考えた時に、大分の父が作ってる自然栽培のお野菜を食べさせてあげたいなあと、あと虫さんや鳥さん、動物がいる自然の中でのびのびと育てたいなという思いがあったので…」

出産を機に行動に移した財前さん。これには財前さんのお父さんも…。

父・紘二さん「まさか帰ってくるとは。ひょっこり帰ってきた」

決断から15年半。財前さんは現在、両親と息子の4人で暮らしています。
母としての財前さんについて、息子の凛太郎くんに聞くと…。

息子・凛太郎さん「家にいるときは本当に食べることが好きで、あと加工とか、色々頑張っている母です」

自宅の中も見せてもらうと、そこには、

財前「カボス、ゆず、ゆず酒、カリン、カボス、パパイヤ、アロエ、黒ニンニク」

財前さんとお母さんが作った保存食品
財前さんとお母さんが作った保存食品
畑で取れた果実で作った自家製ジュースも
畑で取れた果実で作った自家製ジュースも

並んでいたのは大量の瓶や密閉容器。収穫したものを加工し保存。畑で獲れた果実で作った自家製のジュースをいただきました。

横山「おいしい。フレッシュ! 甘味とちょっと発酵した感じ…すみません、ドンドン注がせてしまって」

こうした食材の加工や料理などは、母親のカツ子さんと2人で行っているそう。この日も、夕食に向け、親子で着々と準備を進めます。

キッチンには母カツ子さんと一緒に立ちます
キッチンには母カツ子さんと一緒に立ちます

財前「塩、ひとつまみでいい?」
母・カツ子さん「いやいや、たくさん入れる」

リビングにある「いろり」で財前さん自ら火をおこし、できあがったのは収穫したタケノコをたっぷり使った、『たけのこご飯』。 
他にも、山菜の天ぷらなどこの日の夕食は魚以外ほとんど収穫した食材で作ったといいます。

「いただきます」

「いろり」の付いたテーブルで毎日家族と食卓を囲む
「いろり」の付いたテーブルで毎日家族と食卓を囲む

財前家では、ほぼ毎日家族4人揃って夕食を食べています。

財前「新入生いた?」
息子・凛太郎さん「いたいた」
財前「同じご飯を一緒に食べることがコミュニケーションになると思うし、みんなでおいしいねっていうだけで幸せだよね」

そうした“心の変化”から、財前さんに芽生えた“生き方の変化”が。

財前「これがありがとうファイル。家のじいじ、ばあばが年とってきたのと同じように、周りの人たちも結構お年を召してきて、ちょっとした知識を持っていることで、誰かの役に立てないかなと思ったのがきっかけですね」

財前さん自作の「ありがとうファイル」
財前さん自作の「ありがとうファイル」

見せてくれたのは、「ありがとうファイル」と名付けられた自作の『エンディングノート』。

財前さんは2016年に、相続や遺言などのサポートを行える『 #終活ライフケアプランナー 』
という資格を取得していました。
家族に関わるお金のことや、自身の今後の目標…。さらには残しておきたいレシピなどが直筆で記されています。

財前「東京にいた頃は父・母のことは預貯金がいくらあるのか、どれだけの山や畑があるのかも全く知らなかったんですよ。残したいものや、未来に向けてこうしたいっていうことが一冊のノートに詰まっていれば素敵なことだなと思って」

さらに、芽生えた新たな夢も語ってくれました。

財前「今までは家族だけで楽しんでいたんですけど、農業体験や収穫とか、収穫したものをそのままで食べるとかそういう体験を楽しんでもらえるような方向にいけたらなって…」

(めざまし8 4月20日放送)