安室奈美恵さんや三浦大知さんなど数々のスターを輩出し、日本の音楽シーンを席巻した沖縄アクターズスクールが、再び才能発掘に乗り出した。新たなメンバー輩出に向け、開催されたオーディションを取材した。

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「自分の好きな事を見つけるための一日にしてほしい」

浦添市で開かれた B.B.WAVES オーディション。2日間で集まった参加者は400人以上。1983年の開校から40年となる2023年、元チーフインストラクターの牧野アンナさんらが中心となり、アクターズスクールが再び才能発掘に乗り出した。メンバーを選抜するオーディションが開かれ、スターを夢見る多くのこどもたちが挑戦した。 

沖縄アクターズスクールプロデューサー 牧野アンナさん:
きょうは、練習しにきた、挑戦してだめだった、よし次もう一回、というくらいの感覚で受けてほしいです。自分が何をやりたいんだろう、自分の好きなことは何なんだろうと見つけるための一日にしてほしいです。絶対にこの結果で自分が良いとか悪いとか判断しないと約束してください 

お父さんやお母さんたちと別れ、いざオーディションへ。

ウォーミングアップで音楽に合わせて体を動かす参加者たち…。心と体の緊張をほぐしてからまずはグループ審査に挑む。

男女それぞれの課題曲を歌やダンス、表情で思うがままに全力で表現する。

オーディションに参加した男の子:
家で練習したのとオーディションでは違って、思った通りにはできなかったですけど全力を出しました

オーディションに参加した女性:
緊張する部分もあって足も震えるときがあったんですけど、楽しみながらやると決めていたので楽しみながらやりました

「世界に行きます」「次はグラミー賞を獲ります」

432人それぞれが持つ表現力と歌声。そして緊張から解き放たれることで生まれた爆発的なエネルギーは、審査員の心に確かに届いた。

沖縄アクターズスクールインストラクター 喜瀬健さん: 
僕もいろいろな国でいろいろなオーディションを、審査する側としても見てきました。その中で、見ていてこれだけ楽しいなとか、おー!とか、良い!という感覚を貰えるオーディションはなかなか無いです 

沖縄アクターズスクールプロデューサー 牧野アンナさん:
とんでもないグループになりますよ。私自身がこどもたちの才能に追いつけないくらい凄いので、自分がもう一回勉強しないといけないです。あの才能をどう育ててどう世の中に見せていくのかという自分自身の能力が問われます

世界に羽ばたくグループになる、2日間のオーディションで自信が確信に変わった。

沖縄アクターズスクールプロデューサー 牧野アンナさん:
世界に行きます。行けます。絶対に。新しいメンバーと次はグラミー賞を獲ります

合格したメンバーは2023年5月から那覇市のパレットくもじに新設されたアクターズのスタジオでデビューに向けたレッスンが始まる。