自転車愛好家に人気のサイクリングロードで自転車同士が正面衝突した。事故にあったのは44歳女性と62歳男性で、ヘルメットを着用していない62歳男性が死亡した。

4月からヘルメット着用が“努力義務化”の中で…

9日午後1時20分ごろ、京田辺市の「木津川サイクリングロード」で、ロードバイクが正面衝突する事故があった。

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この事故で、奈良市の62歳男性が頭を強く打ち、病院に運ばれたが死亡した。 男性と衝突した44歳女性は肩や後頭部を打ったが、命に別条はなかった。

現場は坂道のカーブになっていて、事故当時、女性はヘルメットを着用していたが、男性はヘルメットを着けていなかったということだ。

4月に施行された改正道交法により、年齢を問わず、自転車に乗るすべての人にヘルメットの着用が努力義務化されていた。

この改正以後、ヘルメットを着用していない自転車の運転手が亡くなる事故は、京都府内では初めてのことだった。

「ヘルメットなし」の致死率は「ヘルメット着用」の2倍以上

警察庁の統計によると、自転車の死亡事故で致命傷が「頭部」だった人は、半数以上に上る。

さらに「ヘルメットなし」の致死率は「ヘルメットあり」より2倍以上高くなることも分かっている。

そこで4月1日から法改正で、自転車のヘルメット着用は「努力義務」になった。しかし、罰則・罰金などの決まりはない。

“努力義務”となった自転車用ヘルメットの着用。罰則・罰金がないとはいえ、万が一の事故に備え、“命を守るヘルメットを着用する人が少しずつ増えることが求められる。

(関西テレビ「newsランナー」4月10日放送)

関西テレビ
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