トルコの大地震から2カ月が過ぎた。ダメージを受けた建物の解体が進められているが、解体の失敗で二次被害も起きている。
この記事の画像(15枚)トルコ・ギレスンの礼拝所に立つ塔。
イスラム教の礼拝所・モスクにある“礼拝の時間になったことを知らせる”塔を解体する様子は、今、トルコでよく見られる光景だ。
7日、トルコ大地震から2カ月。地震でダメージを受けた塔が、トルコ・キリスなど各地の街に残されており、次々と解体が進められている。
ロープをくくりつけ、重機などで引き倒す、いたってシンプルな方法だ。
しかし、非常に危険でもある。トルコ・ハタイでは、崩れた塔が下にあった建物を直撃した。
現地の男性:
この崩れ方でよかった。神様のおかげだ。
うまくいっていたようだ。
解体失敗で二次被害も
ところが、こんなケースもあった。
トルコ・アドゥヤマンの街中に立つ2本の塔では、解体に失敗した。
本来は、塔の手前の道路に倒すはずだった。
目撃者:
家の上に倒れた。
塔は住宅を直撃したが、家には誰もおらず、けが人はなかった。
原因は、解体業者の計算ミス。
10日、トルコ・ガジアンテップでは、倒れた塔の先が、ひっぱっていた重機を直撃した。
この事故で、運転していた25歳の男性が死亡。地震からの復興の中で、二次被害が起きていた。
(「イット!」4月14日放送より)