国内の多くの工場で製品の検査不正が相次いで判明していた三菱電機は、去年10月に調査委員会の最終報告書を公表し、国内の生産拠点で197件の不正行為があったと発表していた。

その後、調査対象を子会社まで拡大したところ、兵庫県と岡山県にある5社で合わせて12件の不正が新たに確認された。

製品の試験が一部実施されないなどの試験内容の変更や、契約とは異なる材料の使用などの事案が確認されているが、いずれも安全性に問題はなく、法令などには違反してないとしている。

三菱電機は「一連の品質不適切事案により、多大なるご心配とご迷惑をお掛けしましたことをあらためて心よりお詫び申し上げます」とコメントしている。

経済部
経済部

「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
世界的な課題となっている温室効果ガス削減をはじめ、AIや自動運転などをめぐる最先端テクノロジーの取材も続け、技術革新のうねりをカバー。
生産・販売・消費の現場で、タイムリーな話題を掘り下げて取材し、映像化に知恵を絞り、わかりやすく伝えていくのが経済部の目標。

財務省や総務省、経産省などの省庁や日銀・東京証券取引所のほか、金融機関、自動車をはじめとした製造業、流通・情報通信・外食など幅広い経済分野を取材している。