3月27日、奈良公園で撮影された映像。

カラスがシカに近づくと…お尻の毛をむしり始めた。

シカは気にしていないのかカラスをじっと見つめていたが、やがて「しつこい!」とばかりにカラスを追い払った。


諦めたカラスはぴょんぴょんと跳ねながら、別のシカの元へ。

同じようにお尻の毛をむしり始め、今度はシカに逃げられてしまった。

次々とシカの毛をむしるカラス。
専門家によると、これは巣作りのため、シカのお尻の柔らかい毛を集めているという。

一方、こんな行動を見せることも。
むしったシカの毛を一旦地面に置き、体をかいたあと…

抜いた毛をシカのお尻に戻した。

撮影されたのは2021年の5月。
専門家によると、巣作りの時期は過ぎているそうだが…

東京大学・樋口広芳名誉教授:
お尻の白い毛はカラスに目につく。毛を抜く衝動は巣作りが済んでもあると思う。遊びの要素というか(ひまを)もてあました行動の現れでは。
抜いた毛をシカのお尻に戻すのは非常に器用で面白いところですね。

実は、都会に住むカラスはこういったひまつぶしの行動をとることが多いという。
(「イット!」4月14日放送分より)