SNSを通じて強盗や特殊詐欺など犯罪の実行役を募集するいわゆる「闇バイト」に手を出す若者が後を絶たない。闇バイトに手をだしてしまう若者に注意を呼びかけようと警察は大学に入学した新入生を対象とした講話をおこなった。
闇バイト対策へ大学で講話

静岡県浜松市中区の浜松学院大学。浜松中央警察署は、新入生を対象に闇バイトなどの犯罪に巻き込まれないよう講話を行った。

浜松中央署 生活安全課・川村 法彦 課長:
闇バイトというのは犯罪です。ネット上で簡単に楽して稼げるというようなものは犯罪に加わる可能性があるんだと、巻き込まれないように気をつけましょう

SNSでの「高額報酬」「簡単に稼げる」などいう言葉に惹かれた若者が、犯罪と気づかずに加担してしまうケースもあるとして「正しい知識と断る勇気が大切」と説明した。
講和を聞いた新入生たちは「あやしいと思ったときは親などに相談して被害に遭わないようにしたい。」「自分はあまり断れない性格なので、小さなミスから大きな間違いになるので、きっぱり断れるようになりたい」などと話していた。

浜松中央署 生活安全課・川村 法彦 課長:
やはり簡単にお金を稼げるということはないので、#闇バイトや#高額収入といったツイートなど、SNSには応募しない。楽して稼げるものはないんだとしっかり理解していただきたいと思います

闇バイトは、SNSを使って募集することが多いが、#即日入金、#高収入、#高額バイト、#日給10万円など若者をひきつける言葉が並んでいる。

さらに応募すると、運転免許証やマイナンバーカードなどの自分の顔写真が入った身分証明書の画像を送るよう求められる。こうした自分の個人情報をにぎられ、脅されて犯行をやめられず繰り返してしまうという。

岸田首相:
国民の皆様の安全安心な暮らしを守る抜くことは政府の最大の責務です

闇バイトが深刻な社会問題となる中、政府も緊急対策基本プランを発表した。

犯罪グループの壊滅に向けた警察の取り締まりはもちろん、サイバーパトロールを通じた闇バイト情報の排除や名簿流出の対策など、省庁の垣根を越えた対策をとりまとめている。
仕事の内容よりも、先に個人情報の提出を求められたり、あやしいと思ったりした場合は、手を出さないことが大切だ。
(テレビ静岡)