岸田首相は12日の衆院厚生労働委員会で、子ども連れの人が苦労して並ばずにすむための「こどもファスト・トラック」について、公共施設などにも展開させたい考えを示した。
12日の衆院厚生労働委員会で、小泉元環境相が「日常の中で肩身の狭い思いをする育児中の人の負担が軽くなるような環境を作ることが大事だ」として、「こどもファスト・トラック」をバスや電車などの公共交通機関にも設けるべく、経済界に働きかけるよう、岸田首相に求めた。
これに対し岸田首相は「『ファスト・トラック』の取り組みは先行的に国の施設から始めようということで、既に新宿御苑で始めている」とした上で「今後、公共施設や民間部門にも、こうした取り組みを展開させていきたい」と述べた。
「こどもファスト・トラック」を巡っては、岸田首相が3月の記者会見で「先行的に国立博物館などの国の施設において、子連れの方が窓口で苦労して並ぶことがないよう『こどもファスト・トラック』を設けるとともに、この取り組みを全国展開するなど、子ども優先の取り組みを実施する」と表明していた。
(フジテレビ政治部)