9日、山形県議会議員選挙は投開票が行われ、無投票をあわせ43人の顔ぶれが決まった。初当選14人と世代交代が進み、女性は過去最多となる6人が当選している。

トップ伊藤氏「子育てしながら駆け抜けた」

今回の県議選は17の選挙区のうち9つの選挙区が無投票となり、残る8つの選挙区で選挙戦となった。
定数9に10人が立候補した山形市は、自民の新人・伊藤香織さんがトップ当選。立憲民主・松井愛さん、共産・石川渉さんも初当選した。

伊藤香織氏:
立候補を決めたのが12月の末。子育てをしながら一生懸命駆け抜けてきた。子どもたちのために、この山形市の発展がより良いものになるように、山形市と連携して国ともさらに強く連携して推し進めていきたい。さらに強い覚悟で自分のできることを県政の場で精一杯やらせていただきたい

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東根市は定数2を新人3人が争った。無所属の齋藤俊一郎さんと自民の高橋弓嗣さんが初当選した。

齋藤俊一郎氏:
吉村県政との懸け橋になっていきたいと訴えてきた。医療の充実を図るために北村山公立病院に県が参画する、新たな地域医療の仕組みを作っていきたい。そして東根市をはじめ、市町村の取り組みを県が後押しする「新たな行政の仕組み」を作っていきたい

定数2の新庄市は、市長選にくら替えする山科朝則県議が後押しした無所属の石川正志さんと、勇退する坂本貴美雄県議が後継指名した自民の佐藤文一さんが議席を獲得した。

石川正志氏:
新庄・最上においては、基幹産業である農業の元気がない。もう一度、誇りと自信・喜びを取り戻せるような政策を講じていきたい

佐藤文一氏:
残念ながらトップとはならなかったが、私の力不足ということでおわび申し上げる。坂本先生の意思を引き継ぎ、皆さまの声を届けるため、粉骨砕身の思いで努力する覚悟

定数5に6人が立候補した鶴岡市では、自民の佐藤正胤さん、石塚慶さんが初当選を決め、無所属と共産の現職3人も再選を果たした。
酒田市・飽海郡は定数5を7人が争った。2期連続のトップ当選は無所属の元職・阿部ひとみさん。同じく無所属の新人・江口暢子さんが3位につけるなど、得票数の上位を非自民の3人が占めた。

能登淳一氏「次世代につなぐ思いが結集」

定数1の村山市は、13票差で決した前回と同じ顔ぶれでの一騎打ちとなった。自民元職・能登淳一さんが450票差で国民現職の菊池大二郎さんを破り、返り咲いた。

能登淳一氏:
山積する課題を若い力とベテランの経験の力で一緒に力を合わせて、この村山市を次世代につなぐ、村山市のみんなで作っていこうという思いが結集した

落選した菊池大二郎氏:
悔しいという気持ちもない。出し切りました。ここまでやってかなわなかったという現実を全身で受け止めたい

定数3を5人で争った寒河江市・西村山郡。トップ当選した自民の新人・阿部恭平さんは今回の当選者で最も若い31歳。このほか、無所属・橋本彩子さんが初当選、自民の現職・楳津博士さんが再選を果たした。

阿部恭平氏:
感謝の気持ちと責任の重さを感じている。病院医療の充実と若者のUターン促進、災害・防災などやりたいことが多いが、若い力を生かして現場を走り回ってがんばっていきたい

橋本彩子氏:
本当に皆さん最後までご心配をおかけした。ありがとうございました。皆さん一人ひとりの力のおかげで、知名度のない私が、皆さんの努力の結集で勝つことができた。皆さんの声を県政に届けていけるようになると思う

定数3の米沢市には4人が立候補し、8年ぶりの選挙戦となったが、現職3人が再選を決めた。

平均年齢は56歳 女性は過去最多の6人当選

今回は、無投票とあわせ現職27人、元職2人、新人14人が当選。このうち女性が過去最多の6人となった。また、当選した43人の平均年齢は56歳と、4年前の前回から2.5歳若返った。政党別では自民26人、立憲民主3人、公明1人、共産2人、国民民主1人、無所属が10人となっている。

なお、投票率は50.96%と過去最低となり、市町村別で最も高いのは西川町の71.56%、低いのは山形市の45.85%だった。
当選した43人には12日に当選証書が付与される。

(さくらんぼテレビ)

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