沖縄・宮古島周辺で、陸上自衛隊の隊員10人が乗ったヘリコプターが消息を絶って、4月10日で5日目。
現場周辺の海で、新たにヘリに乗っていた“隊員のヘルメット”が見つかったことが明らかになった。
陸自ヘリ消息不明から5日 新たにヘルメット発見
防衛省によると、発見されたのは、4月9日午前10時40分ごろ。捜索にあたった陸上自衛隊の隊員が、伊良部島近くの海でヘルメット1個を発見し、回収。

ヘルメットを調べたところ、事故機に乗っていた隊員のものであることが確認された。

機体には、第8師団のトップ・坂本雄一師団長ら10人が乗っていたが、10日午後5時現在も、10人の安否に繋がる手がかりは見つかっていない。

4月10日も、現場周辺では自衛隊の哨戒機や艦艇などによる捜索が続いている。

また、陸地では浮遊物などが流れ着いていないか、自衛隊員が約370人体制で探している。

9日は、外付けの燃料タンクとみられる漂流物を回収。
しかし、機体の大部分は見つかっておらず、防衛省は捜索範囲を広げることも検討している。
交信後に異常事態発生? 数分前の映像に異変見えず…
ヘリが宮古島を離陸したのは、4月6日の午後3時46分。

離陸直後のヘリを捉えた映像では、通常通り飛んでいるように見え、何か異常が感じられるような動きは、見ている限り感じられない。

そして、離陸から8分後。この時も、機体はまっすぐ進み、異変は感じらない。
また、海面を見ると穏やかで、強風が吹いているようには見えない。

空港の管制官との最後の交信となったのは、この映像が捉えられた午後3時後54分。異常を知らせる内容ではなかった。ヘリはこの2分後、レーダーから消えた。

このヘリには異常事態が起きた際、航空管制に伝えるための「トランスポンダー」と呼ばれる装置が設置されていた。
しかし、異常事態を伝える電波を管制側は受信していない。

最後の更新から、ヘリがレーダーから消えるまでのわずか2分間に、突然異常事態が発生した可能性があるという。
(「イット!」4月10日放送分より)