マイナンバーカードと健康保険証をひも付けた「マイナ保険証」。4月から、医療機関などでシステムの導入が義務化されました。

「めざまし8」が4月2日、都内のクリニックを取材すると、受付にはマイナンバーカードの読み取り機が設置されているものの、誰も使う気配がありません。

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受付のスタッフが「マイナ保険証をお持ちですか?」と声をかけますが、「持っていない」という返答が。

ファミリークリニックひきふね 梅舟仰胤 院長:
僕らのところって、1日100人前後の患者さんが来るんですけど、4月1日、2日と保険証一体型マイナンバーカードを持ってきた方は0人です。

4月に入っての2日間、約200人の患者が来院して、マイナ保険証を使用した人は0人。

右足骨折の治療で来院したという20代の男性は、マイナンバーカードは持っているものの、マイナンバーカードと保険証がひも付けできることを知らなかったといいます。

男性がこの日、支払った医療費は4660円。そのなかには初診料18円が含まれています。3月までは12円だった初診料に、6円上乗せされているのです。

男性と同じように、4月1日からマイナ保険証を使わずに医療機関を受診した場合、支払金額が増えることを知らない人は少なくありません。

受診した60代女性:
正直言うとマイナンバーカードを持っていないので、保険証とひも付けるなんて話はもっと先だと思っていました。

マイナンバーカードと健康保険証どうやって連結?有効期限も注意

マイナンバーカードと健康保険証を連結させる、いわゆる「マイナ保険証」。

3月26日時点でのマイナンバーカードの申請状況は、有効申請受付数が約9586万人、約76.1%の人が所持していることになります。しかし、これを保険証とひも付けさせた「マイナ保険証」の利用申込者数は約5591万人、58.3%にとどまっています。

どの程度、診療費に差が出てくるのでしょうか?

今までは窓口負担が3割の場合、マイナ保険証を使えば6円、従来の保険証なら12円でした。それが4月から、従来の保険証を使用した場合、6円の値上げで18円に。さらに、今までは0円だった再診の際にも6円かかるようになりました。

マイナカードと健康保険証の連結方法は以下の通りです。

▼パソコンを使用する場合
マイナポータルサイトを開き、ICカードリーダーでマイナンバーカードを読み取ります。パスワードを入力してログインしてください。

▼スマートフォンを使用する場合
マイナポータルアプリをダウンロードし、パスワードを入力。マイナンバーカードにスマホを重ねて、ICチップを読み込んでください。(※お使いの機種によって読み取り方が異なる場合があります)

また、セブン銀行でも手続きが可能です。セブン銀行ATMでマイナンバーカードの手続きを選択し、健康保険証利用の申し込みを選択。マイナンバーカードを挿入し、パスワードを入力します。

注意が必要なのは、マイナバーカードに記録されている電子証明書の有効期限です。これが切れていると、マイナポータルを利用することができません。

有効期限は5年のため、自身が所持しているマイナンバーカードが、有効期限が切れていないか確認してください。切れていた場合は、お住まいの市区町村の窓口で更新手続を行う必要があります。

(「めざまし8」4月3日放送)