新潟市西蒲区の日帰り温泉施設で、基準値の140倍のレジオネラ菌が検出された。施設側はすでに消毒作業を終えていて、水質の再検査を実施。再検査の結果、基準値を下回り、施設は営業再開に向けて準備を進めている。

源泉から「レジオネラ菌」検出

基準値を超えるレジオネラ菌が検出されたとして、3月27日から臨時休館となっている新潟市西蒲区の「じょんのび館」。

「じょんのび館」
「じょんのび館」
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じょんのび館では、2カ月に1回行っている定期検査のため、3月17日にジャグジーや露天風呂など10カ所で水質検査を実施。

その結果、ジャグジーで基準値の4倍、露天風呂などでも基準値を超えるレジオネラ菌が検出された。

記者リポート:
この湯口から出ている源泉から、レジオネラ菌が検出されたといいます

中でも、打たせ湯の源泉から検出されたレジオネラ菌は基準値の140倍に上った。

レジオネラ菌を多く含む水しぶきを吸い込むと、発熱や頭痛・肺炎などが起こる可能性があり、最悪の場合には死に至ることも…

じょんのび館 山崎隆弘マネジャー:
原因については、調査中となっている。源泉自体は地中からくみ上げているもので、レジオネラ菌自体も地中・自然界にあるもの。それらが運ばれてくるので、いかに消毒できるかというところ

去年も91倍のレジオネラ菌が検出

じょんのび館では、2022年3月にも塩素管理が原因で基準値の91倍のレジオネラ菌が検出。

2週間に1回お湯を張り替えていたが、今回、再び検出されたことから、タンクや配水管などの消毒・清掃を実施した。

じょんのび館 山崎隆弘マネジャー:
日常の衛生管理・清掃管理も徹底していたが、今回のようなことになってしまいましたので、重く受け止めている。原因をまずは追求して、お客様に安全安心に入っていただけるように、再発防止に努める

再検査で異常なしも原因不明

施設は、3月29日に改めて水質検査を行い、4月5日に再検査の結果が判明。

再検査で基準値を下回ったたため、施設は営業再開に向けて準備を進めているが、基準値を大幅に上回るレジオネラ菌が検出された原因については不明だと言う。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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