WBCでMVPを獲得した大谷翔平選手。

アメリカの経済誌「フォーブス」が発表した今季の大谷選手の報酬総額の推定は、6500万ドル。日本円にして約85億円、これはメジャーリーグ史上最高額です。

内訳は、エンゼルスの年俸、約40億円。さらに、現在、大谷選手のスポンサー契約は13社にのぼり、その収入は少なくとも45億円、合計で約85億円になるという試算です。

さらに気になるのは、大谷選手の来季の年俸。

シーズン終了後にはフリーエージェント権を獲得するため、他の球団が獲得に乗り出します。さらに、ロサンゼルス・タイムズのスポーツコラムニストであるディラン・ヘルナンデズ氏は「彼はあと5年の間で1億ドル(約133億円) のプレーヤーになるだろうね」と話します。

大谷選手の年俸は、今後、どこまで上がっていくのでしょうか?

「大谷翔平」というブランド…報酬総額がメジャー史上最高額の理由

2013年に日本ハムに入団した際は、1500万円だった大谷翔平選手の年俸。そのまま右肩上がりに上がり続け、2017年には2億7000万円に到達しました。

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2018年メジャー移籍後1年目は、25 歳未満の外国出身選手は、アマチュアとみなされ、メジャー契約をしてはならないという労使協定によって、アマチュア選手として登録されたため、いったん7194万円まで下がります。このとき、アメリカ・フォーブス誌は「大谷はお金よりもキャリアを選んだ」と称賛しました。

その後メジャーでも活躍を続けていき、2021年には3億9600万。そして2022年は7億2600万円に。

上がりすぎてボードには収まりきらない
上がりすぎてボードには収まりきらない

そして2023年、今年は、約40億円の年俸だと言われています。

メジャー取材歴28年のMLBアナリストで、高校時代の大谷選手も取材したことがある古内義明氏は、大谷選手のすごさは年俸だけではないといいます。

MLBアナリスト 古内 義明氏
MLBアナリスト 古内 義明氏

古内 義明氏:
年俸ももちろんすごいんですけど、普通のメジャーのスーパースターでも副収入は大体5%くらいなんですね。それなのに大谷君は年俸も超える(収入全体の)55%以上の副収入があるんです。ということは、彼のメジャーリーガーとして以外の人間性、ライフワークとかそういう所にスポンサーも含め注目が集まっているんだと思います。人生観が企業が求める目標値と共有できるというところがあると思うんですよね。

2023年MLB選手の年俸ランキングは、マックス・シャーザー選手の約57億2000万がトップ。大谷翔平選手は15位に位置します。活躍に対してこの金額は妥当なのでしょうか?

古内 義明氏:
今年ようやく彼に見合うような金額をもらいましたけども、今年のシーズンオフにFA権を取得しますので、メジャー史上最高額、歴史に残る契約を結ぶのかなという気はしています。(プレーだけでなく)お客さんも呼べる、スポンサーも集められる、メディアも数字を稼げる、そういう選手なので、そこを球団と代理人がどう評価するかというのが見物ですね。

(めざまし8 3月30日放送)