山形県が全国に誇る「芋煮(いもに)」と「ラーメン」が1つのプロジェクトとなって始動した。目指すは、日本一の大鍋を使ったラーメン作りだ。

初の試作に悪戦苦闘するも…

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城西金ちゃんラーメン店主・荒木英之さん:
煮えてきた

大きな芋煮用の鍋の中にはラーメンが
大きな芋煮用の鍋の中にはラーメンが

山形の秋の河川敷でよく見かける直径80cmを超える大きな芋煮会用の鍋。しかし、鍋の中をのぞいてみると、調理されていたのは「ラーメン」だった。

山形市で28日に行われていたのは、芋煮会用の鍋で作るラーメンの試作。山形市の若手職員たちのアイデアから始まった取り組みだ。イベントなどで提供し、芋煮とラーメンを一緒にPRしようという計画の、記念すべき第一歩を踏み出した。

試作では、細麺や太麺・ストレート麺やちぢれ麺など、さまざまな種類を用意して芋煮鍋でのゆでやすさや食感を比べた。しかし、普段とは違う鍋での調理に、市内の人気ラーメン店の店主も悪戦苦闘…。

城西金ちゃんラーメン店主・荒木英之さん:
蒸発して中が軽くなっていくから、鍋の安定感がない。店で作っているのとは全然勝手が違う。相当工夫しないと、うまくいかないかもしれない

試作のラーメンを味見する市職員
試作のラーメンを味見する市職員

試行錯誤しながら、なんとか芋煮鍋で作ったラーメンが出来上がった。そのお味は?

若手職員:
おいしい。もう少し麺が伸びたりするかと思ったが、お店で提供されるくらいになっている

若手職員:
麺のゆで具合を一番心配していたが、きょう食べた感じだとすごくおいしくて、手応えを感じた

目指すは大鍋「鍋太郎」でラーメンを

試作を通じて気づいたことをメモする市職員
試作を通じて気づいたことをメモする市職員

そして、食べ終わったらすぐさま気づいたことをメモしていく。まだまだ課題は山積み。それでも、初めての試作を通して得た手ごたえのほうが勝っていたようだ。

若手職員:
想像以上にちゃんとしていた。おいしくできた。どうしても大鍋で作るとなると、煮込んだラーメンになってしまうという印象だったが、いい感じにゆでることができた

プロジェクトの最終目標は、日本一の芋煮会フェスティバルで使う大鍋「鍋太郎」でラーメンを作ること。壮大なプロジェクトの実現に向け、市のブランド推進課では今後も試作を繰り返し、まずはイベントなどでの提供を目指していくという。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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