女子大生をタリウムで殺害したとして37歳の男が逮捕された。逮捕前、男は「救急車を呼ぼうとしたが、女性に拒否された」などと、警察に説明したことが新たに分かった。
「人当たりも良く」タリウムで死亡女子大生
立命館大学3年の濱野日菜子さん（21）。あふれる笑顔が特に印象的な女性だったそう。
濱野さんの知人：
とにかく明るい方でした。ずっと笑顔。一緒に話していると、笑顔であふれるような方でした。
2022年10月、京都市内の自宅マンションで殺害されたとみられ、体内からは猛毒「タリウム」が検出された。
濱野さんの知人は「恨みを買うような人では絶対になかった」と話す。
濱野さんの知人：
衝撃を受けましたね。勉強熱心な方で明るくて人当たりも良くて。チャボとかインコとか、学校の方で生物を飼育していたりとか、そういうところも率先して（行っていた）。
容疑者とはアルバイト先で知り合う
濱野さんを殺害した容疑で、3月3日に逮捕されたのが宮本一希容疑者（37）。
不動産賃貸業を営む傍ら、舞妓とのお座敷遊びの企画や運営をしていると、かつてYouTubeで語っていた。
宮本容疑者（2019年 YouTube「Willy Japan」より）：
いわゆるお茶屋の営業をしているんですけれど、公私混同というか、仕事しているのか趣味で動いているような、いつ働いているのって言われたら、ずっと遊びまわっているとも言えますし。
2人は濱野さんのアルバイト先で知り合い、宮本容疑者が経営する会社のイベントに濱野さんがスタッフとして参加することもあったという。
被害者に「救急車を拒否された」
これまでの調べで、宮本容疑者は事前に用意したタリウムを天野さんの自宅に持ち込み、酒に混ぜて飲ませたとみられている。
その後、濱野さんの体調が急変した際、救急車を呼ばずに、濱野さんの両親に連絡を取った宮本容疑者。
一連の出来事について、宮本容疑者は逮捕前の任意の調べに「濱野さんの体調が悪くなり、薬局で薬を買って飲ませた。救急車を呼ぼうとしたが、濱野さんに拒否された」と説明していたことがわかった。
逮捕後は黙秘を続けているという宮本容疑者。
警察は濱野さん殺害に至った経緯に加え、タリウムの入手経路などについても調べを進めている。
（「イット！」3月6日放送分より）
