「スギ花粉」のシーズンが到来した。花粉症の対策を取材した。
ナイロンやウールは避け、アクリルなど花粉が付きづらい素材の服装を
3月2日、名古屋市西区のコインランドリー「ブルースカイランドリー」に、妻が花粉症という男性が訪れていた。

訪れていた男性客:
妻が花粉症で。鼻水と目と喉が大変だと思います。花粉で今日から(乾燥機を)使っている
ジーアイビー 店舗マーケティング部の担当者:
(乾燥機を)花粉対策とかで利用される方が多いです。衣類がぐるぐると回って上下に叩き落とすことによって花粉を振り払って、さらにパワフルな温風で衣類についた花粉を落とすことができる
ポイントは大きな乾燥機で、遠心力などで落とした花粉をフィルターでキャッチしてしっかり除去する。

家庭用の乾燥機よりも風が数倍強く効果も高いため、今の時期は通常より2割から3割ほど利用者が増えるという。

ジーアイビー 店舗マーケティング部の担当者:
掛ふとんとか毛布とかを洗わなくても、乾いた状態でやっていただくだけでも衣類に付着したものを取り除いてくれるので効果的だと思います
スギ花粉の飛散の本格シーズンに入った東海3県。環境省によると、2023年の飛散量は過去10年間で「最も多い」と予想されている。
名古屋市中区の「栄セントラル耳鼻科」には、多くの患者が訪れていた。

患者:
目がかゆいのと、少し朝、鼻がズルズル出てくる。(症状は)先々週くらいから。外から帰ってくると息ができなくなるというかゼーゼーしてしまって
どのタイミングでの受診がいいのか、医師に聞いた。
栄セントラル耳鼻科の服部忠夫院長:
花粉症が軽い状態のうちに(病院に)来ていただいた方が、飛び始めて症状がきつくなってから(薬を)飲むよりも効果が高いといわれています。調子いい悪いに関わらずお薬飲んだ方が効果的だと思います。体の中に薬が入って、血液の中の濃度を一定に保った方が薬の効きがいい
薬の他にも、簡単な対策として、服装について挙げた。

服部忠夫院長:
外出する時に、花粉が払えるような服装を心がけた方がいいと思います
家に入る前に服から花粉を払って、というのはよく耳にするが、素材にもポイントがある。

服部忠夫院長:
繊維に花粉が吸着してしまうので、花粉がお家の中で舞ってしまいます。いつまで経っても、花粉の症状が続いてしまいます
花粉が付きやすいのは、ナイロンやウールなど静電気が発生しやすい素材で、アクリルの素材など、表面がツルツルしたものがお勧めだという。

「鼻うがい」についても聞いた。
服部忠夫院長:
やれるならやったほうがいい。洗い流した方がベターです。うまくいかない人もいらっしゃいますので、やれる範囲でやるのをお勧めします
(東海テレビ)