空から子ガモが…これまでに200羽!

福岡市の中心部・天神地区にあるパン屋さんの店先で、ここ数年 不思議な現象が続いている。
飛べないはずの子ガモが、空から降ってくるという。
一体なぜなのか?

5月28日に保護された8羽の子ガモ。
生まれて間もないカルガモかマガモの雛ではないかとみられている。

テレビ西日本 新垣泉子アナウンサー;
かわいいカモたちは、こちらのパン屋さんの店頭に、なんと空から降ってきたということです

ブロートラント・原田健生さん;
パンを焼いている途中、外の方を見たらポトッとなんか落ちたなと思ったら、動き出したので、あれ?って思って外に見に来たら雛だったんですよね

子ガモが見つかったのは、天神地区に建つ高層マンションの1階にあるパン屋さんの店先。
店がオープン直後の7年ほど前に始まって、これまでに降ってきた子ガモは、なんと200羽にものぼるという。
2020年だけで見ても少なくとも3回、合わせて21羽が店先で見つかった。

一体、どうしてこの店だけに不思議な現象が続くのだろうか。

(Q.どのあたりから降ってきたんですか?)
ブロートラント・原田健生さん;

私が見たのは、3階の葉っぱが出ているあたりから

店主によると、子ガモは、ちょうど店舗の上にあるマンション3,4階の駐車場のあたりから落ちてきたという。
駐車場は建物に面した道路からスロープで上がる構造で、外壁には植え込みがある。

さらに…

テレビ西日本 新垣泉子アナウンサー;
こちらの駐車場のスロープと、近くに見えますあちらの川を結ぶこの道を、子ガモを連れた親ガモが行き来する姿が目撃されていたんです

専門家「産卵に良い環境から水場へ…」

50mほど離れた川とマンションとの間で、しばしば目撃されていたカモの親子。

集めた情報を元に、天神に子ガモが「降る」訳を、野鳥の生態に詳しい専門家に尋ねてみた。
やはりそのカギは、マンションの立地と駐車場の植え込みにあった。

福岡市動植物園・齋藤政勝動物相談員;
産卵、抱卵するときは丘の上ですから、彼らにしてみればマンションの植え込みが良い環境だったんでしょう。地面は人がいっぱいだから、彼らも警戒して上のほうに巣を作ったのかもしれない

専門家の推測によると、産卵や子育てのために近くの川から上がった親ガモが、スロープを伝って駐車場に上がり、外敵に見つかりにくい植え込みを棲家にしていたのではないかと見られている。
そして子ガモが次々に植え込みから落ちた理由については・・・

福岡市動植物園・齋藤政勝動物相談員;
親鳥は雛が孵化して1日ほどして落ち着いたら、安全で餌も探せる水場に引き連れていくわけです。その時の行動が、飛び降りたっていうことになるんでしょうね

天神の店先で続く不思議な現象は、街中でたくましく生きるカモの子育ての中で起きていたようだ。

ブロートラント・原田健生さん;
この中で生きてきた自然のカモたちなので、毎年、生への営みを続けていってほしいなという気持ちはあります

(テレビ西日本)