「マイナンバーカード」、ポイントをもらうための申請期限が2月末に迫っている。自治体の窓口では、駆け込み申請する人が殺到しているようだ。

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マイナポイントを最大2万円分もらえるキャンペーンが行われているが、改めて申請期限について整理する。

・マイナンバーカードの申請 カードの申請を2月28日までに済ませば、ポイントをもらえる対象になる。
・カードの受け取り 申請が済んでいればいつでも大丈夫。
・ポイント受け取り手続き 5月末まで申請できます。

「あまり利便性を感じられない」という街の声もあるが、今後このカードを持つことで、どんな便利なことがあるのか。これから追加される予定のサービスについていくつか紹介する。

・運転免許証と一本化 2024年度の実現が目指されている
・交通系ICカードと連動 
・公共交通機関を利用する際に、高齢者割引などのサービスを受けられるようにする。

2023年度から国が自治体に財政支援していきたいとしている。高齢者のパスが発行されている自治体があるが、それをマイナンバーカードにして、年齢の情報から割り引かれきるようにしてしまうイメージだ。

・セルフレジ 酒やたばこを購入する際の年齢確認を、マイナンバーカードを利用してセルフレジで確認できる
関東の一部店舗で既に実施されている。

 ・災害時の決済 
通信が遮断された環境でも、商品購入にマイナンバーカードが使えるというもの。こちらは一部の自治体で3月に実証実験が行われる予定だ。停電になるとクレジットカードやスマホ決済が使えなくなると言われている。通信ができない状態でも、マイナンバーカードによって商品を購入したデータを残して、後で引き落とされるという仕組みになる。

私たちの利便性が向上することもありますが、行政の側が私たちを把握しやすくなり、行政サービスを届けやすくなるというメリットの方が大きいと言えるのかもしれない。

懸念されるのが、マイナンバーカードにたくさんの個人情報が紐づく点だ。

・健康保険証には、受診歴・処方薬
・交通系ICカードには、行動履歴
・銀行口座には、預金残高

たくさんの情報を集約させて大丈夫なのか?国がどんな情報でもアクセスできてしまうのではないか?こういった心配の声がある。

まず「たくさんの情報を集約させて大丈夫なのか」について。

マイナンバーカードには氏名や住所などの情報が記録されている。しかし口座などの情報は4桁の暗証番号を入れることで、国のデータベースから引き出してくる仕組みだ。カードに全ての情報が入っているわけではなく、マイナンバーカードと暗証番号を組み合わせて、その都度必要な情報を引き出してくるのだ。

注意点として、4桁の暗証番号で情報を引き出せてしまうので、暗証番号を書いたふせんを貼るとか、ペンでカードに書くと、落とした際に情報を引き出されてしまう。

データベースに収められている私たちと紐づいてデータについて、「国はどんな情報でもアクセスできるの」かという心配がありますが、

・マイナポータルというオンライン上のページで、誰がアクセスしたか確認できる。
・河野デジタル大臣は、「今後は、自分の情報を誰に見せるかコントロールできるようにしていくことを考える」と話している。

(関西テレビ「報道ランナー」2023年2月22日放送)

関西テレビ
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