参院懲罰委員会は21日、国会欠席を続けているNHK党のガーシー参院議員に対して「議場での陳謝」の懲罰を全会一致で決めた。

ドバイに滞在し、去年7月の初当選以降、一度も登院していないガーシー氏に対して、懲罰委員会は21日、「議場での陳謝」の懲罰を決めた。

懲罰委員会にはガーシー氏の代理としてNHK党の浜田政調会長が出席し、用意された文書を読み上げる形で弁明。その後、浜田氏が退席したため、各党による尋問は行われなかった。

委員会では「国会のルールに則った活動を全く行っていない」「半年以上もの間登院していないが、国民の税金から少なくとも1700万円超が支給されており、明らかに世間の常識からも大きくずれている」「『居眠り議員にも懲罰を』など反論を重ねているが、そもそも出席していない時点でスタートラインにも立っておらず、発言する資格はない」などの意見が出て、各党で処分内容について討論した後、採決が行われ、全会一致で「議場での陳謝」の懲罰が決まった。

22日の本会議を経て、処分は正式決定する。

懲罰には重い順に除名、登院停止、議場での陳謝、議場での戒告の4種類があるが、ガーシー氏がこのまま帰国・登院せず、決定した「議場での陳謝」に応じない場合は、再び懲罰委員会を開催し、「除名」も含めたより重い処分を検討する見通し。

政治部
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