外国人観光客による迷惑行為が相次いでいる。そんな情報を得て、イット!の取材班は2月9日、山梨・富士吉田市に向かった。

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「商店街越しの富士山」に殺到

広瀬修一記者:
写真撮影をする方々が歩道からあふれています。みなさんスマホを掲げて撮影しています。

外国人観光客が殺到していたのは小さな商店街。“レトロな商店街越しの富士山”が写真映えすると話題になっているスポットだ。

カナダからの観光客:
東京からわざわざ足を延ばして、富士山を撮りに来ました。

商店街には、外国語で交通ルールを守るよう呼びかけるポスターが各所に貼られている。しかし…

広瀬修一記者:
一気に5人ぐらいが車道に出ました。縦1列になって写真撮影をしています。

車が行き交う車道に、次から次へと出ては写真を撮影。

車道の真ん中で撮影
車道の真ん中で撮影
車が来るとすぐに歩道へ
車が来るとすぐに歩道へ

車道の真ん中に出て、車が来るとすぐに歩道に戻る姿もみられた。

警備員配置するも対応困難…市「交通ルール守って」

こうした迷惑行為が目に付くようになったのは、外国人の個人旅行が解禁された2022年10月ごろからだという。

そこで富士吉田市は、2023年2月から警備員を配置し、対策に乗り出した。

ところが、配置された警備員は2人のみ。この場所には、多い時で一日800人ほどの観光客が訪れるため、監視の目はなかなか行き届かないのが現状だ。

(Q:注意があるのはしっている?)
韓国からの観光客:
あー、注意!

(Q:車道での撮影は禁止です)
韓国からの観光客:
わかりました。ごめんなさい。

周辺住民たちの多くは、ようやく戻ってきた外国人観光客を歓迎しつつも、危険な行為には不安を抱いている。

周辺住民:
写したいという気持ちも分かりますが、ここを毎日使っている方が危険と隣り合わせというのは…。

富士吉田市は、歩行者と車両で青信号のタイミングをずらす「歩車分離式交差点」や「スクランブル交差点」に変更ができないか警察に相談をしているが、すぐに変更するのは困難だ。

市は「観光客が来るのは嬉しいことなので、ドライバーや観光客を含め、交通ルールを守って安全に観光してほしい」としている。

(「イット!」2月9日放送より)