満天の星が輝く夜空。

画面の左上、ひときわ大きな白い点がある。

ゆっくりと左に流れながら、時計回りに渦を巻きはじめた。

青白い渦巻きは、そのまま移動を続けると5分ほどで消えてなくなった。

1月18日の明け方、国立天文台・ハワイ観測所の高感度カメラが撮影した映像。その正体について専門家に聞くと…。


平塚市博物館 学芸員 藤井大地さん:
これはロケットの2段目に搭載された推進剤が宇宙に放出されて、太陽の光を浴びて光ってる様子。ロケット自体がゆっくり回転をしていて、それに伴って渦巻きのような模様を作っていた。

ロケット切り離しの様子を捉えたとみられる現象。この1時間ほど前に、イーロン・マスク氏が率いるアメリカの企業「スペースX(エックス)」が、ロケットを打ち上げていた。

専門家によると、ここ最近、ロケットがよく打ち上げられるようになったことで、観測されることが増えたという。
(「イット!」1月30日放送)