ユネスコ=国連教育科学文化機関は「黒海の真珠」と呼ばれるウクライナ南部の都市、オデーサを世界危機遺産に登録することを決めました。

ユネスコの世界遺産委員会は25日、ウクライナ南部のオデーサが、ロシアの軍事侵攻によって破壊される恐れに直面しているとして世界文化遺産に登録し、同時に危機遺産に指定しました。

「黒海の真珠」オデーサの歴史地区
「黒海の真珠」オデーサの歴史地区
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ロシアを含む21カ国から成る委員会で審議され、一部メディアによりますと棄権14、賛成6、反対1の賛成多数で可決され、ロシアは議決の先送りを主張していたということです。

「黒海の真珠」オデーサの歴史地区
「黒海の真珠」オデーサの歴史地区

これにより194の締約国は歴史地区の破壊につながる意図的な行為ができなくなり、ウクライナは保護や修復のために技術的・財政的な支援を求めることができます。

「黒海の真珠」オデーサの歴史地区
「黒海の真珠」オデーサの歴史地区

オデーサは「黒海の真珠」と呼ばれる港湾都市で、ウクライナのゼレンスキー大統領は「私たちの真珠を侵略者(ロシア)の攻撃から守ってくれるパートナーに感謝します」とコメントしています。