毎年、ユニークな作品が集まる高知県版の「サラリーマン川柳」。4回目の今回は過去最多の1,217作品が寄せられた。よりすぐりの作品の中、大賞には高知の食や自然への“愛”が詰まった一句が選ばれた。

テーマは高知に“ぞっこん”

高知県と第一生命が共同で開催している高知県版「サラリーマン川柳」。1月18日、表彰式が県庁で行われ入選者に賞状が手渡された。

この記事の画像(9枚)

2023年のテーマは「高知にぞっこん」。大賞にあたる高知県知事賞に輝いたのが「コロナブルー 仁淀ブルーで 心晴れ」

埼玉県在住の中野弘樹さんの一句。コロナ禍で大好きな高知になかなか行くことができず沈んだ気持ちを、高知が誇る清流・仁淀川の“仁淀ブルー”にかけ、うまく表現している。ブルーな気持ちをかき消すほど美しいという仁淀ブルーの魅力が伝わってくる。

応募数は“過去最多”

高知県版「サラリーマン川柳」は今回で4回目。県内外から過去最多の1,217作品が寄せられた。

同じく大賞にあたる第一生命賞を受賞したのは「我が人生 タタキも妻も 塩対応」

カツオのタタキに塩をかける高知ならではの食べ方と、夫婦の関係性をユニークに表現している点が多くの共感を呼んだ。書いたのは岐阜県在住の三宅佑奈さん。自身の両親をモデルにこの句を思いついたそうだ。

第一生命賞・三宅佑奈さん(28):
いつも妻にそっけない態度をとられてへこむけれど、カツオのおいしいタタキを食べて、そんな気持ちも吹き飛ぶという旦那さんの気持ちを想像して書いてみました

また、社会情勢を描きながらお酒好きな県民性を表した、「物価高 酒代だけは 目をつぶる」という一句も。

優秀賞・寺石八重子さん(74):
ぞっこんといったらお酒しか思い浮かばなかったので…その句がでました。飲むほどに気心が知れて楽しくなるので、あまり飲んだらいけないけど、そこそこに飲んだらいいと思います

ほかにも「高知家に 入籍したくて 移住する」、「ナスがまま 土佐にぞっこん ユズれない」などの作品が受賞した。

毎年、食べ物やお酒についての一句が多いのだが、今回は例年に比べ「移住」という言葉を使った句が増えていたという。入選した32作品は高知県のウェブサイトで見ることができる。

(高知さんさんテレビ)

高知さんさんテレビ
高知さんさんテレビ

高知の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。