「10年に一度レベルの強い寒波」が列島を襲い、日本海側を中心に大雪となるおそれが出ている。東京都心など関東では24日夜から雪が積もる可能性があり、25日の予想最低気温が都心で氷点下2度と、今シーズン最も冷え込む予想。気象庁は会見で、全国的に気温が下がるとして道路の凍結などに注意を呼びかけている。

そんな中、東京ガスは23日、この“最強寒波”によって急激に気温が低下することで、ガス給湯器につながる配管が凍結するおそれについて、TwitterやHPで注意を呼び掛けている。寒さの中、お湯が出ない状況は避けたいものだ。

同社の公式Twitterでは、ガス給湯器の凍結についてこのようなコメントを紹介。

気温低下に伴うガス給湯器の凍結にご注意を

急激な気温低下により、#給湯器につながる#給水配管が#凍結し、一時的に使用できなくなる場合がございます。

予防方法と、凍結時の対処方法についてご確認をお願いします。

合わせて、予防策と対処方法を解説した4枚の画像を投稿。予防策の1つ目として、給湯器の「凍結防止機能」について説明している。

東京ガス公式Twitterより「予防策1」(画像提供:東京ガス)
東京ガス公式Twitterより「予防策1」(画像提供:東京ガス)
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給湯器にはあらかじめ「凍結防止機能」が搭載されているため、大寒波による急激な気温低下による凍結、または凍結による機器本体の故障等は起こりにくくなっているという。メーカーによって異なるが、外気温が0~5度の間で凍結防止機能が自動で作動。そのために、浴槽の水を循環アダプターより5cm以上、上にある状態にしておくことをしておいてほしいということだ。(「追いだき機能付きふろがま」の場合)

そして低温注意報が発表された時などは、この「予防策1」では凍結予防ができないことがあるため、「予防策2」の方法を行う必要があるという。

東京ガス公式Twitterより「予防策2 手順1」(画像提供:東京ガス)
東京ガス公式Twitterより「予防策2 手順1」(画像提供:東京ガス)

リモコンがある場合は運転スイッチをオフ。リモコンなしの場合は、給湯器のガス栓を閉めてしまうのだ。

東京ガス公式Twitterより「予防策2 手順2」(画像提供:東京ガス)
東京ガス公式Twitterより「予防策2 手順2」(画像提供:東京ガス)

その後、浴槽に排水栓をしてから、お湯の蛇口から1分間に約400ミリリットル(約4mm)の水を流し続ける。これを行うことで、凍結が防げるという。

最後は、凍結してお湯が出なくなった場合の対処法だ。

東京ガス公式Twitterより「凍結して、お湯や水が出なくなったら」(画像提供:東京ガス)
東京ガス公式Twitterより「凍結して、お湯や水が出なくなったら」(画像提供:東京ガス)

〈1〉給湯器のリモコンをオフにする。
〈2〉気温の上昇によって自然に解凍するまで待つ。(×お湯をかける。×ドライヤー等で温風を当てる)
〈3〉お湯の出る蛇口から水が出るようになったら、給湯器やその配管から水などが漏れていないか確認して使用する。

給湯器の故障や給湯配管の破損の可能性も

凍結が心配な方はぜひとも参考にしていただきたい。参考になる情報だが、特にガス給湯器の凍結の注意について伝えたいことはどんなことなのだろうか? 東京ガスの担当者に詳しく話を聞いてみた。


――給湯配管が凍結するとどんなことが起こる?

給湯器が故障したり、給湯配管が破損してしまうことがあります。


――今回の“最強寒波”によって、全国で給湯配管の凍結は起こりそう?

なんともわからないです。状況によって変わってくると思います。今回、どうなるかわからないですけど、過去に似たようなケースで問い合わせが増えたことがありました。ですので、Twitterなどで予防策をご案内させていただいています。


――対策をしても、お湯や水が出ない場合はどうしたらいい?

その場合は、販売店や施工店にお電話いただくのがよいかと思います。


――最後に、何より伝えたいことを教えて。

基本的には、予防策1の凍結防止機能についてです。給湯器には凍結防止機能が備わっているので、給湯器の故障等は起こりにくくなっています。お客様には、浴槽の水を循環アダプターより5cm以上、上にある状態にすることをやっていただきたいです。そして、より安心を増す上で予防策2をやるという位置づけで考えていただければと思います。

給湯器の凍結防止の方法については、東京ガスのHPにより詳しく書かれている。こちらを参考に、凍結の対策をしていただきたい。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。