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男3人組による強盗被害が相次いでいる、茨城県。
14日にも茨城・龍ケ崎市で、高齢の夫婦宅に男3人組が押し入る被害が発生しました。

「めざまし8」は被害に遭った男性に独自取材。事件の一部始終と恐怖を語ってくれました。
被害者の男性によると3人組の男は、1階の窓ガラスを割って侵入してきたといいます。

強盗の被害者:
突然ガチャンという音がして、妻の声がしましてね。その音で妻が起きたと思うんですね。
寝ていてその音で目が覚めて、押されました、突然。
3人とも男ですね。たぶん20代から30代ぐらいだと思うんです。金づちが2人で、それから、包丁が1人ですね。

男らは、寝室にいた被害者を羽交い締めにすると「声を出すな」「金を出せ」と脅し、その後、被害者を連れ財布がある場所へ。妻は別室に移動させられたといいます。

強盗の被害者:
お金を渡した後に縛られましたね、確かね。(取られたのは)2万5000円ですね。
手を縛られて、その脇に座るようにして足も縛られました。

犯人は現金2万5000円を奪った後、粘着テープで被害者の両手足を拘束し、口をふさぎました。

強盗の被害者:
金庫の場所とか、鍵の場所とか、それとかキャッシュカードの場所とか、そういったものをね。筆談で。

声を出させないよう、筆談を強要。
縛られた状態で2時間、犯人から現金のありかを執拗に聞かれたといいます。
金庫などを物色するも、現金がないことがわかると、犯人たちはその場から立ち去りました。 

強盗の被害者:
こういった事件が発生するとは夢にも思ってなかったです。場所的には通りに面してますので、入りづらいんじゃないかなと思ってたのでね。油断してたと思いますね。

つくば市でも男3人が強盗 相次ぐ犯行に専門家「間違いなく同一人物」

龍ケ崎市での事件から約3時間後、30キロほど離れた茨城県つくば市でも、男3人組が高齢者夫婦の自宅に押し入る事件が発生しました。

犯人たちは夫婦の手足を粘着テープでしばり、現金約80万円などを奪って逃走。
被害者の男性は、頭をハンマーのようなモノで殴られ、外傷性くも膜下出血と全身打撲で入院しました。

3人の特徴は、身長170センチほどで黒っぽい服装。

龍ケ崎市での事件と同じく、被害者宅の窓ガラスが一部割られていました。

専門家「捕まるリスクよりまずお金」…“闇バイト”の可能性指摘

同じ日に起きた茨城の強盗事件の関連性について、元埼玉県警捜査一課の佐々木成三氏は「間違いなく同一人物」だと話します。

 

元埼玉県警捜査一課・佐々木成三 氏:
移動手段は車だと思うんですよ。
龍ケ崎の手口でいうとやはり、立派な建物ですけど、窓ガラスを割って容易に侵入できるということと、敷地が広いので夜中に入ってしまえば、周りには気づかれず大胆な犯行でもできるのかなという。

2つの犯行現場を比較すると、龍ケ崎市もつくば市も街灯が少ない上、人通りもありません。

元埼玉県警捜査一課・佐々木成三 氏:
被害者が龍ケ崎と一緒で、高齢者の方が2人住まいで一致してますよね。
何かしら、その犯罪グループも捕まりたくないので、ここには力が弱い高齢者2人で住んでいる、という情報を持っての犯行の可能性がありますね。

佐々木氏は、2つの事件いずれも高齢者の夫婦が狙われたことから、何かしらのリストを基に犯行に及んだと推測。犯人像については…

元埼玉県警捜査一課・佐々木成三 氏:
“闇バイト”の可能性が高いと(思います)。これはもうプロの犯行ではないということになると、やっぱり指示を受けて「まずは、ここに入って金を取れ」と…、そこに関しては手口が雑ですね。

法に触れる行為で報酬を得るアルバイト、いわゆる“闇バイト”の可能性が高いといいます。

元埼玉県警捜査一課・佐々木成三 氏:
捕まるリスクを考えて短時間で犯行を考えるのがプロのやり方です。侵入箇所も、外の道路から見えるような場所は選びません。
今回の犯行は、音を立てて侵入し、しかもばれるような場所から侵入して、そこにあえて2時間いるっていう。犯人としても捕まるリスクより、まずお金を奪い取るということだけを第一優先と考えていた。まさに素人の考えだと感じます。
闇バイトで住居に侵入して強盗で捕まる子たちも本当に多くて、今警察も闇バイトをSNSで募集しているアカウントに対して、注意喚起をしたり、投稿している人を補導したりと、そういったことに力を入れています。

(めざまし8 1月16日放送)