冬の嵐により、記録的な大雨に見舞われたアメリカ・カリフォルニア州。
この記事の画像(25枚)冠水した街では、カヤックで移動する人や、車に引っ張ってもらいながらサーフィンをする若者の姿が見られた。
米・カリフォルニアで大洪水…水没・土砂崩れ・道路陥没 続く冬の嵐
上空から見てみると、街が水にのまれ、家の1階部分が水没しているのが分かる。
道路を渡っている途中にあふれた水で動かなくなったのか、車を押す人の姿もあった。
一方、岩山の上から流れ落ちる濁流は、激しい音を立てながら、さらにふもとに向かって流れていく。
山道では、崖崩れの瞬間が捉えられた。
土砂崩れは別の道でも起こっており、大きな岩が道をふさぎ、ドリルで撤去しなければならない事態も。
道路の陥没も起きていて、ぽっかりと空いた穴の深さは約4.5メートル。中に、2台の車が落ちてしまっていた。
嵐が去ったロサンゼルスの高級住宅街には、深いつめあとが残っていたが、大きな被害を出した嵐は、これで終わりそうにない。
冬の嵐は来週中頃まで続くと予想されていて、週末にも再び大雨が降るとして、警戒が強まっている。
ヨーロッパでは異常な暖冬 スキー場悲鳴…しかし思わぬ影響も
一方、異常気象はヨーロッパでも起こっている。
1984年の冬、サラエボオリンピックが開かれたボスニア・ヘルツェゴビナ。ここは、例年多くの客でにぎわうスキーリゾートだが…、5日に撮影された映像を見ると、斜面にわずかな雪しかない。
お隣・クロアチアでも、スキーのワールドカップのコースを人工雪で用意する始末だ。
そしてスキー大国、スイスでは4日、見渡すかぎりの緑の平原に、細長い人工雪のコースが作られていた。
そんな中、思わぬ影響も生まれている。
ロシアがヨーロッパへの供給をストップし、値上がりしていた天然ガスの価格が、暖房の必要性が減ったことで急激に値下がりしたのだ。ウクライナ侵攻前の水準にまで戻した。
とはいえ、スイス国内では気温が20℃まで上昇した日もある。影響が心配される。
(「イット!」2023年1月12日放送より)