新年最初の3連休、街には多くの人が行列を作っていました。
めざまし8が東京で発見した行列。その先には何があるのか?取材しました。

新宿 行列の先には「全国の駅弁」

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まずは、新宿です。1月8日午前9時半ごろ。行列の先にあったのは京王百貨店新宿店。そのお目当ては「駅弁」です。
行列ができていたのは、全国の駅弁約300種類が集まる「第58回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」という催し。

目玉の駅弁ベスト3を紹介します。

まずは、北海道・旭川駅、うまみ弾けるいくらと帆立の「道産彩り弁当」税込み2900円。

そして、茨城・水戸駅、A5ランクの常陸牛贅沢2種盛り!「常陸牛のロスステーキとローストビーフ贅沢盛り弁当」税込み2600円。

最後に、石川・加賀温泉駅。北陸の冬の味覚、香箱蟹が入った「駅弁たかのの香箱御膳」税込み3200円。
イベントは1月22日まで開催しています。

商いの神様に数百人以上の大行列

続いては神田です。1月7日午後3時ごろ訪れると、数百人以上の人が集まっていました。
行列の先にあったのは「神田明神」。商いの神様として知られる神田明神には多くの人たちが長い列を作り初詣に訪れる参拝客の姿がありました。

スマホゲームの記念イベントにファンの行列

最後に、有明エリアです。数えてみると9列1200人以上の人が並んでいました。
行列ができていた場所は「東京ビッグサイト」。その先にあったものは、テレビアニメ化されるなど大人気のスマホ向けゲームアプリ「アークナイツ」の3周年記念イベント。
ある惑星の指揮官となり、敵の組織と戦うゲームで、そこに登場するキャラクターグッズなどを求め多くのファンが集まっていました。

中には「現場の空気」をジップロックに入れて持ち帰る参加者も!
コロナ禍もあり、人となかなか会えない時期なので空気を持って帰って吸うのだといいます。

様々な行列がありますが、行列の先にはトレンドがあるのでしょうか。
日経TRENDYの澤原昇編集長に聞きました。

日経TRENDY 澤原昇 編集長:
コロナ禍で行動制限を経て、今や外出することが非日常になっている側面もあると思います。そこで人々が移動するには高い熱量が必要なのかなと思っていて、その先にはトレンドを作るような人や物や場所というのがあるのではないかと思っています。

なぜ行列に並ぶのか?

「なぜ行列に並ぶのか?」というアンケートを見てみると、
まず、行列に並んだことが「ある」というが男性は69.6%、女性は76.8%となっています。
時間は最長で2時間と答えた人が一番多く、場所はテーマパークが82.5%と一番多く、次いで飲食店73.8%、イベント51.4%、観光スポット40.4%、デパート19.7%となっています。

なぜ行列に並ぶのか…「子供のため」「それを目的に訪れたから」「新作ゲームを発売日に買うため」「友人の付き合い」「待ってもいいと思える価値があるものだった」という理由が挙がっています。

トレンド評論家の牛窪恵さんによると、「若い世代はすぐ手に入るものより、苦労した末に何かをゲットすることに喜びを感じる傾向にある。行列に並ぶこと自体が喜びとして“レジャー化”しつつある」といいます。

2023年のキーワード“推し活”

澤原編集長に今後行列ができそうな施設を教えてもらいました。
1つは、2023年春新宿・歌舞伎町に開業する複合施設「東急歌舞伎町タワー」。もう1つは2023年夏、「としまえん」の跡地に開業するテーマパーク「ワーナー・ブラザース スタジオツアー東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター」です。
キーワードは“推し活”だということです。

日経TRENDY 澤原昇 編集長:
最近、若い人を中心に自分が推している人やキャラを広めていくという“推し活”がとてもはやっています。それが社会に対して非常に高い拡散力を持っていて、特にZ世代と呼ばれる世代が自分の「好き」をSNSで公表することで、自分のキャラクターを表す手段としても活用されています。“推し活”の対象になると非常に社会に広まっていくという現象があるので、アイドルなんかも注目ですし、コロナ禍で好調だったエンタメコンテンツとかも“推し活”の対象になって世の中に広まっていくのではないかと思っています。

(めざまし8「わかるまで解説」1月9日放送)