忘年会直後に同級生を殺害した疑いで逮捕された男。凶器の包丁は、忘年会を途中で抜け出して購入していたことがわかった。
この記事の画像(9枚)殺人の疑いで逮捕・送検されたのは、稲掛躍容疑者(55)。
2022年12月31日未明、大阪市平野区の路上で、新田浩之さん(55)の脇腹を包丁で刺し、殺害した疑いが持たれている。警察によると、2人は地元の同級生で、当時十数人で忘年会をしていたという。
現場近くの飲食店の人は、事件直後の緊迫した様子をこう話した。
近隣の飲食店の人:
救急車のサイレンですよね。あれがちょっと物々しかったので、「えっ」と思って外へ出たら、パトカーと覆面(パトカー)が7、8台くらい来て。制服を着た警察官だけでも10人ぐらいいましたね
たばこではなく…包丁を購入 一体何があった?
忘年会で集まった55歳の2人に、何があったのだろうか。
警察によると、稲掛容疑者は忘年会の途中で「たばこを買いに行ってくる」と言って、店を出たという。
しかし、目的はたばこではなかった。
稲掛容疑者がコンビニエンスストアに向かい、包丁を購入する様子が防犯カメラに映っていたという。そして店にとって返し、忘年会を終えて店を出た新田さんを包丁で刺したという。
その後、自転車で逃走した稲掛容疑者。事件発生の翌日、現場から直線距離で約80km離れた、兵庫・姫路市内で発見された。
その際、稲掛容疑者は自身の名前について「ミヤザキ」とウソの名前を名乗っていたことも分かった。
「殺すつもりはなかった」と殺意否認
忘年会中、目立ったトラブルはなかったとみられる、稲掛容疑者と新田さん。
調べに対し、稲掛容疑者は新田さんを包丁で刺したことは認めているものの、「殺すつもりはなかった」と殺意を否認している。
(「イット!」1月4日放送より)