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暗闇の中、車の周辺を取り囲むように集まる野生動物。
よく目をこらすと、それはたくさんの“タヌキ”でした。

専門家も「珍しい」 路上に30匹のタヌキの群れ

これは12月18日に、愛媛県新居浜市で撮影された映像です。
タヌキたちは道路の真ん中で、車に動じる様子もなく、くつろいでいるようにもみえます。

撮影した男性は、「最初は野良猫かなって思ったんですけど、ちょっと状況を理解するのに、数十秒ぐらいかかりましたね」と当時の様子を語ります。

友人と車でドライブしていたところ、突然、目の前に飛び出してきたという“タヌキの群れ”。 撮影者によると、映像に映っていないタヌキも含めると、約30匹のタヌキが周辺を取り囲んでいたといいます。

撮影者:
雪が降ったので、友達と山の様子を見に行こうと車を走らせたんですが、急に影がもたもたと道路を横切ったので、何だろうと思って止まると、気付いたらタヌキに囲まれていたという状況です。
最初はかわいいなと思ったんですが、過去に餌をもらったことがあって、それで寄って来たのかなとは思いました。
山道を走っていれば、1匹2匹は他の野生動物たちと同じように見かけることはありますが、あの数は初めて見たので、びっくりしました。

撮影者も「初めて見た」というたくさんのタヌキたち…。
アジア動物医療研究センターのパンク町田センター長も、非常に珍しい光景だと言います。

アジア動物医療研究センター・パンク町田 センター長:
珍しいですね。通常タヌキは、単独か家族単位で動きます。
冬はやっぱり餌が不足しやすいので、それで採取行動が盛んになったというのは考えられます。餌があるのか、何か他のものがあるのかわかりませんけど、タヌキにとって「魅力的な何か」があるから、そこにみんな集まると。
で、たまたま集まった時間帯がみんな同時だったから、たくさん今回はいたということだと思います。

(めざまし8 12月21日放送)