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12月12日、愛知県一宮市にオープンした「いちい信用金庫」尾西支店。

行内には、ATMは1台のみ。
代わりに取材班の目に飛び込んできたのは、ずらりと並ぶ16台の自動販売機です。

冷凍食品から、野菜・卵などの生鮮食品、さらには雑貨など、多種多様なラインナップ。中には 6000円の本格的なキャンプ道具まで販売されています。

冷凍食品だけではなく、生鮮食品も
冷凍食品だけではなく、生鮮食品も

これらの商品は、いちい信用金庫が、取引をしている業者で扱っている商品ばかりだといいます。

評判は上々! 全国初の取り組みに“地域密着型”ならではの理由

「全国初」だというこの取り組み。いったいなぜ金融機関に、このような自販機を設置したのでしょうか?
信用金庫の担当者は…

いちい信用金庫・白瀧智彦 顧問:
もともとこの建物は、大手銀行が支店として使っていたものでした。
以前はATMが8台あったのですが、私どもは地域の信用金庫なので、ATMは1台か2台で大丈夫かなと。

実際に行内を見ると、多いのは高齢者の方。ATMがすいていても、窓口の方に並んでいる人も少なくありません。
そこで、ATMの数を減らし、取引先の商品を扱う自販機を設置したというのです。

訪れたお客さんも、「銀行のついでに、こういうのがあると買っちゃう」「見ていて楽しい」と評判は上々。
さらに取引先企業からも、続々と「うちの商品も置いて欲しい」という要望が集まり、現在扱っている商品の数は、200種類にも上るということです。

自販機に商品を卸している業者からも、この大胆な取り組みに喜びの声が上がっています。

猪天餃子・森良介 代表:
僕らが自販機を買ってなくて、商品を卸すという形なので、投資金額がないというのが助かりました。きょう注文をもらったので、好調なんですよね。
地域密着でやっていく形で、今回のような状態であれば、もう毎回参加したいっていう思いは強くあります。

(めざまし8 12月20日放送)