鉄の街に異変が起きている。
大手製鉄会社が工場を構える「鉄の街」北海道室蘭市で、あるものが盗まれる被害が続いていることが分かった。
窃盗が原因で高齢者が骨折する事故も起きており、街の異変は放置できない問題となっている。
鉄の街、室蘭市で起きた盗難被害。狙われているのは「金属」だ。
室蘭市石川町で11月上旬、工事現場から鉄板2枚が盗まれていたことが分かった。

さらに、繁華街でも被害が…
中心部のなかじま商店街の路上には、深さ数センチ程のくぼみが。

盗まれたのは道路に埋め込まれていた40センチ四方の銅製のプレートで、掘り起こすようにはがされていた。

なかじま商店街振興組合・東谷義廣理事長:
(最初は)今から約4年くらい前。どんどん盗まれていった。ちょっと放っておけないなと

道路にはいたるところに似たような穴や補修した跡が…

なかじま商店街振興組合・東谷義廣理事長:
調べたら、11枚盗まれていました

なかじま商店街振興組合・東谷義廣理事長:
最初は4年くらい前ですね、一番近いものでは1年くらい前ですね

被害は金銭面だけに止まらない。
なかじま商店街振興組合・東谷義廣理事長:
60代の女性がここでつまずいて骨折したんですよ

通行人の女性が穴につまずいて転倒し、骨折する被害もあった。
街でも大きな問題となりつつある。
室蘭市民:
憤りを感じます。(ケガ人も出ており)本当によくないこと
盗まれたプレートは、かつてのJR室蘭駅や地球岬がデザインされたもので、商店街の振興組合が組合員からの出資や銀行からの借入で制作したものだ。

街の思い出が詰まっていた。
なかじま商店街振興組合・東谷義廣理事長:
今から30数年前、皆様から一般公募して選ばれた8点なんですよ。貴重なもので世界中探してもここにしかないもの
