天皇皇后両陛下の長女・敬宮愛子さま(21)が、2021年に「成年皇族」の仲間入りをされてからはや1年。12月1日に21歳の誕生日を迎えられた愛子さまのご成長を秘蔵画像などで振り返ります。

2001年12月1日、愛子さまご誕生
<宮内庁 岡弘文総務課長(当時)会見>
「本日午後2時43分、内親王がご誕生になりました」

愛子さまが誕生されたのは、2001年12月1日。「敬宮愛子」という称号とお名前には両陛下のある願いが込められていました。


<天皇陛下 愛子さま誕生会見>
「人を敬い、人からも敬われ、人を愛し、人からも愛される。そのように育ってほしいという私たちの願いが、この名前には込められております」
待望の第1子誕生のニュースは日本列島を駆け抜け祝賀ムード一色に包まれました。

街の声:
「雅子さま、おめでとうございます!」
「バンザーイ!バンザーイ!」
「生まれた!?やったー!」
誕生をお祝いする記帳には2日間で12万人以上の人が訪れ、日本中が愛子さまの誕生を祝福する中、母親である皇后雅子さまは当時出産の感動を声を詰まらせながら語られました。

<皇后さま 愛子さま誕生会見>
「生まれたての子どもの姿を見て、本当に『産まれてきてありがとう』という気持ちでいっぱいになりました。今でも。その光景ははっきりと目に焼き付いております。生命の誕生…」
初めてのハイキングでは陛下の顔をポンポン
翌年2002年には陛下に背負われながらご一家そろって初めてのハイキングを楽しまれた。

陛下が登山客と言葉を交わされていると…

皇后さまに抱っこされた愛子さまが、その小さな手で陛下の頬や頭をポンポンと触るかわいいしぐさを見せ、思わず周りが笑顔になるようなひと幕もあった。
両陛下の深い愛情を受け、すくすくと成長された愛子さま。
2004年に陛下が撮影されたホームビデオには、当時、2歳の愛子さまとご一緒に絵本を読まれる親子水入らずの様子が記録されていました。

愛子さま:
「その時…パパも!」
陛下:
「はい」
「おーいモリゾー声を聞かせてくれよ」

2005年、3歳の頃には長野県で初めてのスキーに挑戦されました。

また秋には、サツマイモ掘りを体験され、大きなサツマイモを掘り出された愛子さま。

愛子さま:わ!
皇后さま:わ!すごーい!
自然と触れ合いながらたくさんの思い出をつくられました。
小学校の運動会では見事先頭でゴールイン
2008年4月には学習院初等科にご入学。

迎えた運動会。

かけっこに出場された愛子さまは同級生を次々に追い抜き、見事1着でゴールイン。

皇后さまも笑顔で声援を送られていました。
一時登校できなくなる時期を乗り越えて…
幼い頃から様々なことを体験し、のびのびと健やかに成長された愛子さま。
しかし、心配な出来事もありました。
2010年3月、小学校3年生になる直前でした。

<学習院 東園常務理事(当時)会見>
「同学年の男の子の中に数人、かなり乱暴な行為をする者がおりまして、多分そのことを思い出されて不安を感じられたと拝察いたします」
愛子さまは乱暴な生徒を見たことで、通学に不安を感じ、一人で学校に行けなくなってしまったのです。

そうした生活が始まってから、最初の夏休み。ご家族3人で外出された愛子さまには、笑顔がありませんでした。
しかし、雅子さまが毎日登校に付き添われるなど、両陛下の懸命なサポートは続きました。

そして、2011年のある日。外国訪問から戻られた陛下を出迎えた愛子さまの顔には笑顔が見られました。

実はこの日、1年3カ月ぶりに一人で学校へ行くことができたのです。
こうして愛子さまは次第に笑顔を取り戻されていきました。
中学ご入学。はっきりと自分の言葉で「楽しみにしています」
2014年3月、愛子さまは学習院初等科の卒業式を迎えられました。

記者:
愛子さま、6年間いかがでしたか?
卒業式では記者の質問に戸惑われる場面もありましたが、そのわずか3週間後の中等科の入学式では、はっきりと自分の言葉でお答えになる愛子さまのお姿がありました。

記者:
いまのお気持ちはいかがですか?
愛子さま:
楽しみにしています。
これには陛下も安心されたのか笑顔の表情を見せられました。

この頃から、愛子さまは両陛下の公務に同行される機会を徐々に重ねられるようになりました。
2018年、高校2年生の時にはイギリスの名門イートン校のサマースクールに参加して、英語で授業を受けられました。
2020年、学習院大学にご入学
2020年4月には学習院大学文学部にご入学。

愛子さま:
半年遅れではありますが、先生方や学生の皆さんにお会いできることをうれしく思います。
コロナ禍の影響で対面での授業はいまだに受けられていませんが、オンライン授業に熱心に取り組まれているといいます。
コロナを配慮したティアラを戴冠
そして2021年12月1日、20歳の誕生日を迎えられた愛子さまは晴れて「成年皇族」となられました。

同じ月には成年を記念して祝賀行事が行われました。

中でもひときわ目を引いたのが頭上に載せたティアラ。


これまで女性皇族が成年を迎えると新調されてきましたが、愛子さまはコロナ禍であることを考慮し、陛下の妹・黒田清子さんのティアラを借りて行事に出席されました。
ことし3月にはユーモア交えて堂々と会見

さらに今年3月にお一人で臨まれた初めての記者会見では、記者の目を見ながら成年皇族としての決意を述べられました。
愛子さま:
一つ一つのお務めを大切にしながら、少しでも両陛下や他の皇族方のお力になれますよう、私のできる限り精いっぱい務めさせていただきたいと考えております。
この会見で話題になったのが、御自身の長所と短所を答えられたときのひとコマ。

愛子さま:
(長所は)強いて申し上げるなら、「どこでも寝られるところ」でしょうか。以前、栃木県にある那須の御用邸に行き、その着いた晩に縁側にあるソファーで寝てしまい、そのまま翌朝を迎えたなんてこともございました。

愛子さま:
(短所は)自由にのびのびと育ったようで、「少しマイペースな部分があるところ」だと自覚しております。
ユーモアを交えながらも、ほぼ原稿を見ずに受け答えをされる堂々としたお姿が話題となりました。
2023年1月には3年ぶりに開催される新春恒例の「新年一般参賀」に初めて参加される見通しの愛子さま。
学業を優先しながら「成年皇族」として、公的な活動にも少しずつ取り組まれています。
(「イット!」 12月2日放送)