2011年の大雨で被災したJR只見線が2022年10月、11年ぶりに全線開通した。2か月が経つ中、新潟県内の駅は鉄道ファンでにぎわう一方、観光客の受け入れに課題も浮かび上がっている。

全線開通で多くの観光客

11月29日朝の新潟県魚沼市・小出駅。

小出駅(新潟県魚沼市)
小出駅(新潟県魚沼市)
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杉本一機キャスター:
列車がやってきました。会津若松駅を出発した只見線の列車が終着駅の小出駅に到着しました

只見線
只見線

平日にも関わらず、多くの観光客が降りてきたのは只見線。

乗客:
やっと念願かなって、フルで乗れた

乗客:
水面に映る木々がきれいで、期待通りの旅だった

多くの観光客
多くの観光客

小出駅と福島県の会津若松駅を結ぶ只見線。2011年の新潟福島豪雨で被災し、一部区間で運休が続いていたが、2022年10月、11年ぶりに全線開通した。

待ちわびたファンで座席が足りず、臨時列車で増便されるほどの人気だ。その盛況ぶりは街にも…

須田屋旅館 須田直人さん:
10月から見ると、ほとんど満席。「只見線で来た」という方がほとんど。正直ここまでとは思わなかった

小出駅近くの須田屋旅館では、只見線の全線開通後、ほぼ満室の状況が続いているというが、大きな経済効果を感じる一方で懸念材料もあった。

「クーポン券使えない」静かな駅前

須田屋旅館 須田直人さん:
皆さん「想像していた駅と違った」とは、正直言われる

その駅前というのが…

杉本一機キャスター:
小出駅を出ますと、目の前に一軒食堂がありますが、ほかに店は少なく、静かな駅前の印象です

小出駅前
小出駅前

街の中心的な商店街とは魚野川を挟んで反対側に位置する小出駅。周辺に飲食店など商店が少なく…

商店街は川の反対側
商店街は川の反対側

地元の人:
「飲食店やコンビニはないか?」とお客さんによく言われる。どこ行くにも、歩くと片道20分はかかる

こうした結果、旅館では全国旅行支援を使い、訪れた宿泊客が地域クーポン券を利用できないまま帰ってしまうケースも多いそうで、地域として恩恵を取り込めていない現状がある。

須田屋旅館 須田直人さん:
ビジネスチャンスだと思うし、一度と言わず、2度・3度来ていただけるように、どうするべきか考えていかなければいけない

魚沼市も駅利用者の受け入れ態勢を課題と捉え、観光課が自転車を活用し、市内を周遊してもらう仕組みなどを検討しているという。

貴重な観光資源復活のチャンスを生かせるか、工夫が求められている。

(NST新潟総合テレビ)