原材料の高騰など企業の経営に大きな影響を与えている円安。その影響は母国の家族などに仕送りをしている外国人技能実習生にも及んでいる。円安が続けば、日本に来る技能実習生が減る可能性もある。

円安で目減りする仕送り… 

新潟市西蒲区でミニトマトや花の苗などを生産しているエンカレッジファーミング。

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こちらの会社では歴史的な円安によって、農産物を育てる肥料や梱包に使う資材費などが高騰しているという。

エンカレッジファーミング栽培担当 近藤史章さん:
海外産の肥料を多く使うので、値上がり前に比べて約1.8~2倍ほどの原材料価格になっている状態。手痛い、だいぶ手痛い

10月には一時、1ドル150円を超えるなど、歴史的な円安水準となっているが、その影響は企業だけにとどまらない。

記者リポート:
こちらの会社では外国人技能実習生も受け入れていて、こうした実習生にも円安の影響が出ているといいます

技能実習生 ズンさん:
1カ月に8万円送っている

技能実習生 フエンさん:
ベトナムでお母さんとお父さんが頑張っている。子どもも頑張っている。家族はちょっと大変

エンカレッジファーミングで2020年から外国人技能実習生として働いているベトナム人のズンさんとフエンさん。

家賃などを差し引き、月に12万円ほどの給料をもらう彼女たちは、現地の金額で約1300万ドンにあたる8万円を毎月ベトナムで暮らす家族に仕送りしている。

(Q.円安前に8万円を送ると、いくらになっていた?)
技能実習生 ズンさん:

1600万ドン

円安の影響で、仕送りの金額は約300万ドン目減りしていた。

鈴木農園 鈴木孝 常務:
300万ドンは彼女たちだと、ベトナムの給料でいうと2万円くらい。けっこう大きいと思う

技能実習生の管理責任者をしているエンカレッジファーミングの関連会社、鈴木農園の鈴木孝常務は、「円安が続けば、日本に来る技能実習生が減るおそれがある」と話す。

鈴木農園 鈴木孝 常務:
やっぱり日本に来る主たる目的はお金だと思う。その日本に来るメリットというか、それがなければ応募する子は少なくなると思う

2023年1月まで技能実習生として働くというズンさんとフエンさん。円安に加え、物価の上昇が日本での生活を圧迫していた。

技能実習生 ズンさん:
日本のお金は安いから、スーパーで値段が高いものはいっぱいある。生活がもっと大変

技能実習生 フエンさん:
私が大変だと家族は分かるから、仕送りについては何も言われなかった

人口減少が進む日本でいかに働き手を確保していくのか。円安という新たな課題が突きつけられている。

(NST新潟総合テレビ)