新型コロナの第8波のピークが年内にも来るとの予測が出された中、秋田県の佐竹敬久知事が発した言葉が物議を醸している。

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記者:
外国人の感染防止について、国からもコミットメントをしてほしいと話していて、やっぱりこの間フランス…

佐竹敬久知事:
あのですね、まずフランスのみならず、フランスに行ったら色々なところから観光が相当来ています。そういう国では、コロナ対策についてはほとんどやっていないと。

17日の会見で佐竹知事がせきを切ったように話し始めたのは、知事が10月に訪問したフランス国内でのコロナ対策について。
続いて、知事は秋田県内で見かけられる外国人観光客の振る舞いについてこう指摘した。

佐竹敬久知事:
今、うちの仙北市に行きますと、相当今(外国人観光客が)入っています。
聞きますと、やはりマスクなしで飲食店で大騒ぎとバンバンやっていました。注意しても聞かないと。


「外国人観光客はマスクなしで大騒ぎ」
と、飲食店での行動を問題視。
その上で次のように発言し、水際対策の強化を国に求めた。

佐竹敬久知事:
この方々が普通にやっておいて、日本人だけに不要不急の外出を制限する、自粛する。これちょっと矛盾するでしょう。
やっぱりね、例えば外国人の方についても注意喚起を国が空港とかでやってもらわないと困るんですよね。

フランス訪問後陽性に…「あっちに行くとみんなコロナにかかる」

この発言の背景にあるとみられるのが、県の名産品を売り込むために訪問したフランスでの体験。

佐竹知事は訪問から帰国後にコロナ陽性が判明。10月末に復帰した際、報道陣に発した発言が物議を醸していた。

佐竹敬久知事(10月31日):
あっち行くとね、みんな(コロナに)かかるよ。フランスはね、コロナは無視。検査なし。


外国人の振る舞いをあげつらう知事の発言に、県民の意見は…


秋田県民(女性):
別に外国人じゃなくても、日本人でも注意しても聞かない人もいるし、外国人はっていう決めつけでちょっと差別的かなっていう風には思います。

秋田県民(男性):
そんなに騒がなくてもいいかなって気はしますけどね。


18日、改めて佐竹知事に発言の真意を聞くと…

記者:
(外国人だけを取り上げると)差別を助長するのでは?

佐竹敬久知事:
(外国人は)自分の国がスタンダードだもんね。あちらの方はマスクなしが普通、そこは日本に来たらマスクお願いしますね(ということ)。差別とかいうのではなく、現実がそうなんですよね。


発言はあくまで「県内の現状を踏まえたもの」だとして、改めて空港などでの水際対策の徹底を求めた。

(「イット!」11月18日放送分より)