現地時間11月15日夜、重大発表を予告していたトランプ前大統領が行ったのは、予想通り出馬宣言だった。

異例の早いタイミングで“出馬表明”

2年後に行われるアメリカ大統領選への再出馬を表明。

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共和党・トランプ前大統領:
アメリカを再び偉大で輝かしい国にするために、私は今夜アメリカ大統領選への出馬を表明する

その発表の場に選んだのは、フロリダ州にある自宅「マール・ア・ラーゴ」だ。

ニューヨーク支局・中川真理子記者:
マール・ア・ラーゴの中にあるボールルームです。
会場の後方には、世界中のメディアがすでにスタンバイをしています。

天井を見上げるとシャンデリアがいくつもあり、かなり豪華な雰囲気だ。

豪華なのは、シャンデリアだけではない。
数百人に及ぶ支持者たちが座る椅子も“金ピカ”。
実に華々しい雰囲気だ。

ミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中歌が流れた後、トランプ氏は、同情を持つ支持者の前へ登場。

共和党・トランプ前大統領:
みんな、準備はできているか?私もだ、私も準備万端だ。アメリカを再び偉大な国にする!みんなありがとう

その後も時間をかけて支持者と交流する様子が見られ、まるでコンサートのようだ。

ド派手なだけでなく、選挙までまだ2年を残す異例の早いタイミングでの出馬宣言には、やむにやまれぬ事情が見え隠れする。

“ミニ・トランプ”強力なライバルの存在

トランプ氏にとって、共和党内で強力なライバルとなる人物の存在だ。

トランプ氏の地元フロリダ州の知事を務めるデサンティス氏(44)。

その政治姿勢から“ミニ・トランプ”とも“若いトランプ”とも言われている。

アピールの仕方にも、トランプ氏を彷彿とさせる一面が見られる。

メディアの取材に対する心構えについて、映画トップガン風の動画でこう訴えた。

共和党フロリダ州・デサンティス知事:
ルールその2、戦いから決して逃げるな

先日行われた知事選でも圧勝し、デサンティス人気が高まる中、本人も大統領選出馬に意欲的とされる。

一筋縄ではいかないとみられる共和党内の指名争い。トランプ政治への賛否の行方が今後の焦点となる。


(「イット!」11月16日放送より)