これから受験シーズンを迎えるが、受験生のパフォーマンスを高めるには夜よく眠るために、朝起きて、日の光をあびることが大事だという。専門家に話を聞いた。

脳の働き低下招く「睡眠不足」

まずは、日本の青少年の睡眠時間を見てみよう。

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グラフを見ると、思春期にかけて学年が上がるにつれて就寝時刻が遅くなり、睡眠時間が減っている。受験シーズンに向けて、睡眠不足が招く影響について睡眠を研究している専門家は…

広島大学 人間社会科学研究科・田村典久 准教授:
睡眠をおろそかにすると出る影響として、脳の働きを低下させてしまうのが一つと、もう一つは日中しっかり起きて集中力を高めながら授業を聞くことが難しくなること、つまり覚醒度が低下してしまうことがある

田村典久 准教授:
さらに大事な事としては”記憶”ですね。折角、日中に学んでいることが体にうまく染み込んでいかない。パフォーマンスの低下につながっていきます

改めて睡眠不足の影響をまとめると以下のようになる。
・脳の働きの低下
・日中の覚醒度の低下
・せっかく学んだことが定着しにくくなる~といった影響が出る。

こんなデータもある…
5時間睡眠を続けた人と、9時間睡眠を続けた人を比べると、眠気は1週間たっても両者とも横ばいだが、5時間睡眠の人は日数を重ねるほど細かいミスが増え続けていく。

一方、家族は頑張っている受験生を応援したいということで
・夜食をつくる
・休日の朝はゆっくり眠らせてあげる、
ということをしてあげるかもしれないが、これらもできれば避けたほうが良いということだ。

なぜかというと、夜食を取ると体が目覚めてしまう。また、寝だめは体のリズムを崩してしまい、悪循環につながる可能性があるからだ。

日の光を浴び、朝食をしっかり食べる

Q:睡眠不足が良くないというのはわかるが、どう改善していけばいいのか?
田村准教授によると、あるポイントがあるということだ。

田村典久 准教授:
実践的なところとしては早寝につなげていくために、朝からの生活習慣を整えていくことが一つ重要な点かなと思う

田村典久 准教授:
朝起きてしっかりと食事をとって、かつ、しっかりと光を浴びるということが大切と思っていて、体が夜に向けて眠りやすくなる工夫を、起きたタイミングから少しずつ組み合わせていきながら、ある種の、夜は眠くてしょうがない、起きていられないという状態を作り出すというのも一つの作戦かなと思います

Q:夜寝るためには、朝からなんですね?
もちろん夜寝ることが大切なんですが、そのリズムを作るために朝できることが、以下の3つ。
・起床後二時間以内に日の光を浴びる
・朝、熱めのシャワーを首元にあてる→目が覚めやすくなる
・朝ごはんをしっかり食べる(朝日を浴びながらの食事は一石二鳥)

朝の生活習慣が変わると早寝に繋がるということだ。この快適な睡眠を保つ生活習慣は受験生だけでなく、忙しい毎日を送る皆さんも活用できるのではないだろうか。

(テレビ新広島)