高校3年生がIT企業を設立

独自の探求学習「大船渡学」で全国の教育関係者からも注目されている大船渡高校。今度は、現役の高校3年生がIT企業を設立した。

大船渡高校3年 白澤賢斗さん:
Novalumo合同会社という会社を4月30日に設立しました

大船渡高校3年、白澤賢斗さん。動画やホームページ制作などを行う合同会社Novalumoをたった1人で立ち上げた。Novalumoとはエスペラントで新しい光という意味。

大船渡高校3年 白澤賢斗さん:
社会がすごく暗いなというふうに感じていて、暗い中を明るくしていこうと(社名をつけた)

18歳のCEOは、すでに地元の商業施設の動画や世界史の先生の講義の動画を編集し、世に出している。

大船渡高校3年 白澤賢斗さん:
なるべく字は重要なところは大きくして。やっぱり同級生はパソコンで見るというよりはスマホで見る人の方が多いので、スマホでも見やすいように工夫した

大船渡高校3年 白澤賢斗さん:
パソコンに触れたのが小学校5年の頃で、その頃、YouTuberがすごくはやっていた時代で、それを真似したりしている間にITというもの自体に興味を持ち初めて、知識を得るのもYouTubeだったりしたが、そういうのを見たりして今の自分があるかなと思っている

背景に探求学習「大船渡学」の存在があった

白澤さんが、自分のテーマ(問い)を掘り下げることができた背景には、大船渡高校独自の探求学習「大船渡学」の存在があった。

5月15日、教壇に立っていたのは、先生ではなく、3年生の浦島帆乃佳さん。魯迅の「故郷」を題材に、世界平和についても考える模擬授業を行った。

大船渡高校3年 浦島帆乃佳さん:
そこに立って話すことは大変と言えば大変だったけれど、授業を作るのが大変だったので、それを週5日やっている先生はすごいなと思った。

大船渡高校 多田千恵子教諭:
今、国語の授業でやっていることは読解中心になりますので、(浦島さんのように)自分の持っている価値観とかそういったものを出すような“問い”はしない。そういったところに浦島さんが疑問を感じて自分で質問を考えて生徒を動かしているのは、本当にすごいことだと思っています

生徒が自分の問いをたて、社会に出て探求していくという「大船渡学」で、白澤さんの探求テーマはテクノロジーの可能性。2019年、クラウドファンディングで資金調達し、アメリカで行われた音楽やイノベーションの祭典「サウス・バイ・サウスウエスト」に1人で参加した。

合同会社を設立するときも1人で書類を作成した。

目標は世界平和

大船渡高校3年 白澤賢斗さん:
この年齢で法務局に行くことはなかなかないと思うんですけど、いろいろ失敗しつつ、いろいろ経験できて、いろいろ成長出来て良かったかなと思っています

新型コロナウイルス対策として市の教育委員会に新しい教育システムの開発を提案しているという白澤さん。大学進学は全く考えていないという。

大船渡高校3年 白澤賢斗さん:
自分のこの会社の最終目標、生きてる間に叶えたいという目標が世界平和というすごくでっかいものだが、小さいことから一つずつ

今、大船渡高校から新しい光がさし始めている。

(岩手めんこいテレビ)

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