紙の健康保険証が、マイナンバーカードに一本化される方針だということがわかった。

複数の政府関係者によると、政府は紙の健康保険証を2024年の秋にも原則廃止する方向で検討しているといい、その上でマイナンバーカードを保険証として利用する「マイナ保険証」に一本化するという。

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2021年10月から運用されているマイナ保険証について、街の人からはさまざまな声が…

女性A:
そうなんですか、困りますね。電子じゃなくて、紙で持ってる方が安心できるっていうか…

女性B:
結構手続きとかが大変なので、負担かなとは思います

女性C:
個人情報が漏れるというか、管理されるのが怖いかなというところで、(マイナンバーカードを)申請していない

女性D:
どこまでそうやって、ひも付けしまくるんだろうっていう……

不安や負担に思う声に、政府はどう対応するのだろうか。
政府関係者は「やっぱり保険証は保険証のままで持ちたいという人もいるから、だから何をもって交付しませんというタイミングが必要。詳細までは決まっていませんが、とりあえずマイナンバーカードに一本化するという意思表示をするということです」と話している。

河野大臣「まず皆さんに一生懸命申請していただく」

河野デジタル相:
どこかの段階で、健康保険証と運転免許証をマイナンバーカードに一元化する。これひとつで、いろんな事ができるということにしていかないといかん

マイナンバーカードの普及に向け、便利さを追求していく姿勢を示してきた河野デジタル相。
一方で、カードの取得推進のため年末まで延長されたマイナポイントについては、このような見方を示している。

河野デジタル相:
邪道ですよね。マイナンバーカードが便利だから取るっていうのが本来だと思いますが、邪道でも何でも、とりあえずまず皆さんに一生懸命申請をしていただく

街では、ポイントがカード取得を考えるきっかけになったという声が多く聞かれている。

女性E:
マイナンバーとひも付けはしてます。ポイントが付くので

女性F:
今作ったら何がつきますっていうのがあるので、それを今眺めているところです

政府が今年度内に「ほぼ全国民」へのカード普及を目指しているマイナンバーカード。
紙の保険証を原則廃止する今回の方針については、河野デジタル相が13日に発表する見通しとなっている。

榎並大二郎アナウンサー:
保険証は大切なものですから、マイナンバーカードにひも付けることで不安に感じる方もいらっしゃると思います。セキュリティについて説明を続けていく努力が求められますし、この対応で、特に高齢の方など置き去りにされる人がいないように丁寧に進めてほしいです

(「イット!」10月11日放送分より)