大型の天体望遠鏡にうつる、月や土星。そのリアルな映像をスマホで撮影…。秋の夜長に、そんなロマンあふれる撮影会が、広島県三原市の天文台で行われた。
月面のクレーターがくっきり!天体観測のプロがスマホでの撮影を指導
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藤原宇裕 記者:
夜の時間が長くなり、天体観測するにはいい季節になりました。きょうはこちらの天文台で、月や星をスマホで撮影します
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10月初旬、スマホを使った撮影会を始めたのは、三原市にある宇根山天文台。指導員の山崎さんが、撮影方法を教えてくれる。
![宇根山天文台・山崎幸夫 指導員](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/e/6/700mw/img_e68191e7120071df998ef9cde9604db3226418.jpg)
宇根山天文台・山崎幸夫 指導員:
こちらの望遠鏡にスマートフォンをセッティングして撮影すると、どなたでも月、木星、土星などを撮影することができます
そう言って山崎さんが操作しているのは、大型の望遠鏡だ。
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子ども:
すごいすごい ダイヤモンドみたい
こちらの天文台では、土日や祝日には昼や夜に観察会を開いているほか、プラネタリウムも上映している。毎週、県内外から多くの人が訪れる。
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宇宙の魅力をより多くの人に感じてほしいとの思いから、この秋から、来館者が少人数の日に限り、スマホを使った撮影会を始めた。
撮影会のこの日。太陽が沈むと、夕焼けの空に月がはっきりと浮かびあがった。
![撮影会当日、空にはっきりと月が…これは撮影チャンス!](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/8/0/700mw/img_80cfec8aa02921ded281d0065c8b09d496214.jpg)
藤原宇裕 記者:
午後6時前です、南東の方角に上弦の月が浮かんでいます。スマホを見るときれいに映っています
![スマホにもくっきりと月が!](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/7/8/700mw/img_780a3dbc8137164dcacd87055a243957136019.jpg)
![月面のクレーターまでくっきりと](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/9/1/700mw/img_91e16c1b64840986844f9dc226b29114200885.jpg)
宇根山天文台・山崎幸夫 指導員:
スマホでも十分きれいに撮影できますし、それに対応したアプリも出ています。
夜空の美しさを撮影してSNSでやりとりする人も増えているので、ネット上で見かけて興味を持つ人は、どんどん増えると思います
土星の環、木星の縞模様もわかる…自分のスマホで撮影
次に挑戦するのは、太陽系の中では2番目に大きな惑星、土星。
土星の「環」はほとんどが氷でできていて、塵ほどのサイズから数メートルの塊まである。NASAによると、この「環」は土星の重力によって分解されつつあり、1億年後には「環」が消えるかもしれないという。
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この日は雲が多く、なかなか姿を現さないが、待つこと15分…。
藤原宇裕 記者:
スマートフォンに土星がはっきりと映っています、リングも映っています
![スマホにうつった土星](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/f/2/700mw/img_f22d59eefc9bc0e9bff72139eec20042107841.jpg)
非常に小さいが、土星の形がはっきりと分かる。
![小さいが、はっきりと形がわかる](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/e/1/700mw/img_e1701694e1135e52107235a9458b71e896651.jpg)
最後に挑戦するのは、太陽系の中で、大きさ・質量ともに最大の惑星、木星だ。
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実は今 木星は、地球から見て太陽とちょうど正反対の位置にくる瞬間=「衝(しょう)」を迎えていて、国立天文台によると、1等星と比べ約40倍も明るく輝いているという。
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藤原宇裕 記者:
午後8時前、東の方向を見ると、これが木星なのですが、スマホで見ると明るすぎて縞模様が見えません
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そこで、明るさを調整してみると…。
![スマホにうつった木星。明るさを調整し縞模様も見えた!](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/3/c/700mw/img_3cc1e2805c3bd8c8916dc1b0ee5063e7108202.jpg)
藤原宇裕記者:
こちらがスマホで撮った木星の写真です。アップすると、少し分かりにくいですが、縞模様も見えます
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最近のスマホは、多くに夜間撮影の機能が付いていて、簡単に夜空の星を撮影することができる。
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宇根山天文協会・安保悦朗 会長:
今の世の中、SNSがよく使われている。画像や動画を通じてコミュニケーションが広まり、宇宙や天体への関心が広がってくれたらうれしい。大変いい刺激になるのではないかと思います
秋の夜長に、月や星々を心ゆくまで、ゆっくりと眺めてみてはいかがだろうか。
(※宇根山天文台での撮影会は、スマホの取り付けに時間がかかるため、来館者が少ない日に限り行っている)
(テレビ新広島)