滋賀県長浜市の山奥に忽然と姿を現す光景。森と同化したかのような、神秘的で古めかしい建造物は“あのアニメ”の世界を彷彿とさせる。

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女性:
ああ、ラピュタだなって

男性:
ラピュタを思い浮かべながら…

かつて銅の採掘関連の作業が行われ、50年以上前に閉鎖されているこの土倉鉱山跡は、「滋賀のラピュタ」と呼ばれ人気になっている。

しかし今、無断での立ち入りが増えていて、関係者が対応に追われているのだという。

SNS用撮影に落書きも…対応に追われる関係者

現在も私有地の扱いで、観光地としての整備はされていないこの場所。

県や市の委託を受け、周辺の保全活動をしている人は、写真撮影について「建物の外からの撮影は良いが、中には入らないでほしい」と訴えている。

私有地の扱いで、観光地としての整備はされていない
私有地の扱いで、観光地としての整備はされていない

ながはま森林マッチングセンター・橋本勘さん:
だいぶ老朽化しているんですよ。非常に危険なので…

また、立ち入りが原因とみられる建物への被害も明らかに。落書きのような跡が見つかっただけでなく、中には建物にわざわざよじ登ってポーズをとり、SNSに投稿する侵入者までいるという。

こうした事態に、関係者は高さ1.6m・長さ約60cmの侵入防止用の柵を設置するという決断を下した。

取材した日は、柵の設置前にこの光景を写真に収めたいという人が多く訪れていた。

女性:
ちょっと寂しいですよね。この雰囲気そのままを残すのが一番いいんでしょうけど…

男性:
この景観を守るためには賛成だと思っています。

柵は早ければ10月、遅くとも年内には設置される見通しだ。

(「イット!」9月30日放送分より)