誰かのために、誰かがしないと

看護師:
お疲れ様でした、休憩しましょう。

看護師が、レッドゾーンの病室に入ってから、約1時間が経過した。
レッドゾーンから出る前に、ガウンなどを脱ぎ捨てる必要がある。ウイルスを外に持ち出さないためだ。

ガウンの内側を、外へ外へと、くるくる巻き込み、汚染された部分が体に触れないようにして脱いでいく。

看護師:
むちゃ暑い。

マスクを外すと、顔にはくっきりと跡がついていた。

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看護師:
痛いですね、鼻のところがきつい、あとは耳ですね。N95、このマスクは足りていない。

副看護師長:
保存してストックしておきます。みんな大事に、大事に使っています。

「人の命を助けたい」。

その一心で、物資が不足する過酷な状況の中でも、2人は日々患者に向き合っていた。

副看護師長:
ジレンマで、感染と二律背反じゃないですか?そばにいて、手握ってあげられたらいいのだけど、でも防御服があるから…。患者さんの命を守ることと自分らの命を守ること、色々バランスがかけ離れたところにあって、自分がどういう立ち位置で常に冷静に安全にいてあげたらいいか。立場的に私、副看護師長なので、私が動揺したらアカンので。みんなが安心して職務を全うできるように、どう自分が動いたらいいのか。

看護師:
自分の健康状態を保つことも求められていると思うのですけど、早く収まって戻りたい。そのために今戦っているという感じですね。

副看護師長:
誰かのために…誰かがしないとね。でも、必ずしっかり防御すれば感染しないという信念のもと戦います。

(関西テレビ)