絵本を通して子供たちに伝えたいこと

島根県出雲市在住のフリーコピーライターの女性が、初めての絵本を出版した。子供たちに伝えたいこと、そして新型コロナウイルスの影響で苦しい今だから伝えたい思いを取材した。

「とあるいなかのレストランにとってもくいしんぼうなシェフがいました。なまえはマルチェロ。」

くいしんぼうのシェフ・マルチェロとマルチェロがつまみぐいをする度に柄が変わるというエプロンが登場する絵本「くいしんぼうのマルチェロふしぎなエプロン」。

様々な食材に巡り合いおいしい料理をつくることで、人々を幸せにするという話だ。この絵本を書いたのは、出雲市のフリーコピーライター・大塚ミクさん。神戸市の出身で、これまでは東京や神戸などで仕事をしていたが、4年前に出雲市出身の男性との結婚を機に移住した。

大塚ミクさん:
出雲に来てびっくりしたのは二つ。一つは空がすごい。こんな空見た事がなかった。食べ物がすごくおいしかった。ほんとうに感動した。

そして出雲の豊かな食材に触れたこと、さらに赤ちゃんを授かったことで、「絵本を通じて子供たちに食の大切さを伝えたい。」との思いが湧いた。

出産や子育てを経て、構想から4年。4月、ついに出版となった。絵を担当したのはこれまでの仕事で繋がりのあったオオノ・マユミさん。国際的にも評価されいている注目のイラストレーターだ。そして、絵本に登場するレモンケーキ。実は出雲市でレストランを営む夫が考案したレシピだ。

大塚ミクさん:
ほんとは酸っぱいのもおいしいし、苦いのもおいしいのもある。このレモンケーキは思い切り酸っぱい、でもそれもおいしいんだと子供たちに伝えたい。

「ここはおいしいものがうまれるばしょ、たべもののふるさとなんだ…」

大塚ミクさん:
食べ物がただおいしいだけじゃなくてむこうにある事を知ってほしい。これからを生きる子供たちに食べることの幸せを伝えたいと思いました。

コピーライターとして言葉を生業とする大塚さん。絵本とは別に毎日、一行の言葉を10年前から発信している。今はSNSの一つインスタグラムにアップ。新型コロナウイルスの影響が広がり、人々がストレスを抱える中、静かに共感を呼んでいる。

大塚ミクさん:
孤独を共感に変えたい、より孤独を感じやすい状況にある人に、どこかでキャッチしてくれるひとがいたらうれしい。

大塚さんは、インスタも絵本も今の閉ざされがちな世界に生きる人たちを勇気づける糧になってほしいと願う。

「くいしんぼうのマルチェロふしぎなエプロン」は、全国の書店で発売されていて、インターネット通販にも対応している。

税別1600円(レモンケーキレシピ付き)

(山陰中央テレビ)

【関連記事:日本各地の気になる話題はコチラ】