静岡・牧之原市で、幼稚園バスの中で3歳の女の子が取り残され倒れているのが見つかり、その後死亡した。

バス車内に残され園児5時間閉じ込めか

3歳の女の子が幼稚園の送迎バスの中で倒れているのが見つかった。女の子はその後死亡した。死亡が確認されたのは、静岡・牧之原市に住む3歳の女の子。

バスには園長と派遣職員の女性も同乗していた。

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静岡市消防局によると、女の子は9月5日午後2時10分ごろ、牧之原市の私立川崎幼稚園のバスの中で見つかった。園児の帰りの出発の準備をしていたところ、バスの中にいたという。

この女の子は、川崎幼稚園に通う園児で、発見された時は意識不明の状態だったという。牧之原市の5日の最高気温は29.5度だった。

女の子は救急搬送されたが、午後3時34分、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は熱中症とみられている。

園長は取り残された人いないか確認せず

幼稚園の園長によると、9月5日8時50分にバスが到着し園児を降ろした後、屋外の駐車場に停めていたという。女の子はバスの中に取り残されたとみられるという。

同様の事案は、2021年7月にも起きていた。福岡・中間市で、保育園に通う男の子が朝、通園のバスに取り残され、夕方まで発見されず、その後死亡した。今回の事故と同様に、死因は熱中症とみられている。

女の子が幼稚園のバスの中に残っていたかどうかの確認について、園長は取り残された人がいないか確認しておらず、他に同乗していた女性スタッフが確認したかどうかもわからないと話している。

この送迎バスは幼稚園に今朝8時50分に到着していた。通常なら、この段階で園児全員を降ろすはずだった。

2021年夏、福岡県の保育園で5歳の園児が送迎バスに取り残されて死亡した事件でも、バスから園児を降ろす際に確認を怠っていたことがわかっている。

警察は業務上過失致死の疑いも視野に、捜査する方針。

(「イット!」9月5日放送分より)