野菜も肉も加工食品も…家計に打撃

9月以降、記録的な値上げで私たちの生活が大きく変わるかもしれない。

大阪市内のあるスーパーで野菜売り場をのぞいてみると、これまで1本38円だったきゅうりが78円に。大雨の影響で日照不足になり、収穫量が減ってしまったそうだ。

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精肉コーナーで値上げが目立つのは、国産の豚肉。ヨーロッパの猛暑で世界的に品薄になったため、国産の豚肉が取り合いになり、仕入れ値が3割ほど上がってしまったとのことだ。

魚も天然は漁獲量の減少、養殖は餌代の高騰などで、それぞれ値上がりしてしまったという。

残念ながら加工食品も…。例えば、ハウス食品のカレーは現在の在庫がなくなり次第、1割ほど値上がりする。原材料費はもちろん、パッケージ代も高騰しているそうだ。

企業努力は”限界” 年内に再値上げの予定

お酒も各社10月1日からの値上げが予定されていて、ビールは1本10円ほど上がるという。スーパーでは、早めの買い置きをすすめるポップを用意していた。

相次ぐ値上げについて、スーパーの社長はこう話す。

フレッシュマーケットアオイ 内田寿仁社長:
値上げの要因として、穀物相場の高騰、原油高、円安、気候変動などたくさんの要素が重なりました。企業努力で価格据え置きをしたり、値上げ幅をなるべく小さくするよう頑張ってはいます。これ以上値上がりが続くとどうなることやら…というところですが

価格を据え置いたまま内容量を減らす、いわゆる「実質値上げ」される商品もある。例えば、雪印の6Pチーズは108グラムから102グラムに、日清のココナッツサブレは20枚から16枚に変わる。

2022年は1月~8月の間にすでに約1万品目が値上げされているが、さらにこの秋だけで8043品目の値上げが予定されている。また、4社に1社が年内の「再値上げ」を実施するなど、これまでになかった動きも出ている。

りそな総研の荒木秀之主席研究員は「値上げの波は、今年いっぱいは続く」と予想する。打開策として「物価と共に賃金の上昇が望まれるが、現状、企業が苦しい中で賃上げの議論は現実的ではない」と指摘している。

値上げの秋を賢く乗り切るには?

お財布の中身が大きく変わらない中、私たちは値上げの波をどう乗り切ればいいのか。

ファイナンシャルプランナーの前野彩さんは、ポイントや朝夕の特売などを活用して節約すること、その上でお金の知恵をつけることが大事だと話す。

(1)固定費の見直し
保険料や携帯電話・ネットの料金など、月々の出費を減らす。

(2)お金を”増やす”
「フリマアプリ」の活用で不要なものを処分。「マイナンバーカード」を申請して、マイナポイントを取得する。

こうした取り組みがおすすめだという。

記録的な値上げを乗り切るカギは、案外自分の身近なところにある。ちょっとした行動の積み重ねが、長い目で見ると大きな差を生むのかもしれない。

(関西テレビ「報道ランナー」2022年8月26日放送)