JR西日本の倉坂社長は大阪・関西万博につながる大阪メトロ中央線が今月13日に、およそ8時間にわたり運転を見合わせた問題で、「2路線あったほうがよいと思っていた」と話しました。
大阪・関西万博では開幕当初から、大阪メトロ中央線の夢洲駅が鉄道でアクセスできる唯一のポイントとなっていることが問題視されていました。
JR西日本の倉坂昇治社長は今月13日に中央線が運休し、多くの万博来場者が夢洲から出ることができず、会場内で夜を明かすことになったことについて、「従来から夢洲開発にあたっては、鉄道路線はその規模からしても2路線あった方がいいのではと思っていた」と話しました。
夢洲への鉄道アクセスについてはJR桜島線の延伸や京阪中之島線の延伸などが検討されていますが、先日、大阪府・市が夢洲への新たな路線としてJR桜島線を延伸する案を優位にすると発表しました。
これについて倉坂社長は「夢洲の街づくりに寄与する路線だと評価をいただいたことは大変意義深い」としたうえで、新幹線やJRの各ネットワークともつながる新しい路線の開設が、2030年に開業が予定されているる大阪IR(カジノやホテル、大型会議などの統合型リゾート)の発展にも寄与できるとの考えを示しました。