私がお伝えしたいのは「支持率低下の岸田内閣、野党は攻めきれる?」です。
旧統一教会問題などの影響で、支持率急落の岸田改造内閣。野党は「政権に危機感がない」として、攻撃の手を強めたい構えです。
一方で、立憲民主党は参院選後の党内人事を抱え、日本維新の会は代表選真っ最中と野党の足並みを揃えられるかが課題です。
ポイントはこちら「政権追及のチャンス到来 “バラバラ野党”どう連携」注目です。
【注目ポイント・記者解説】
10日に発足した第2次岸田改造内閣。
旧統一教会と過去に接点のあった7人の閣僚を交代させたもの、新内閣では、閣僚9人や副大臣・政務官、自民党幹部など、新たな接点が続々と明らかになり、野党は「統一教会隠し失敗内閣」と批判しています。
立憲民主党は18日、憲法53条に基づいて岸田総理に臨時国会の召集を求める要求書を、共産党などの野党と共同で提出。旧統一教会問題や国葬などをめぐる国会論戦を求めました。
一方、日本維新の会は、共同提出を呼びかけられたものの、「国会開会は現実的でない」とこれを拒否。
維新幹部からは「茶番には付き合いたくない」と冷ややかな声も聞かれ、立憲・維新両党の溝は埋まりません。
また、両党には、それぞれが抱える「お家事情」もあります。
立憲は10日に、議席を大きく減らした参院選の総括を行い、泉代表は「執行部として大きな責任がある」と幹事長以下の人事の一新を示唆しました。
しかし、その後人事は進まず、党内から「代表が早く決断しないとみんな動けない」との声も出ています。
一方、維新は、初めての代表選の真っ最中で、馬場伸幸衆院議員、足立康史衆院議員、梅村みずほ参院議員の3人が、松井代表の後継の座を争っています。
27日の投票日までは、事実上、代表選に集中せざるを得ない状況です。
旧統一教会と岸田政権の政治家との関係に世論が批判的な今、野党は、攻撃態勢を整えて、波に乗れるのでしょうか。その戦略が問われています。
(フジテレビ政治部・阿部博行)