急な発熱などで予定していた旅行をキャンセル…そうした場合にかかるキャンセル料を補償してくれる保険が大人気となっている。

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行動制限ない夏…キャンセル料も復活

3年ぶりの行動制限のない夏。コロナの感染が拡大する中、心配なのが発熱などによる突然の旅行キャンセル。

去年までは緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などで、旅行のキャンセル料は発生しなかったが、今年は全額負担しなければならなくなった。

そんな中、契約者数が急増しているのが旅のキャンセル保険。

「コロナあんしん旅行保険」の7月の契約件数のグラフを見てみると、東京都で1日の新規感染者数が1万人を超えた翌日の13日から増え始め、感染者数が3万人を超えた21日には急増したのが見て取れる。

そして8月の第1週に入ると、さらに急激に増え、7月の第1週と比べ約30倍になっている。

この旅のキャンセル保険は、旅行の直前にキャンセルした場合に発生するキャンセル料を補償してくれるもの。

新型コロナに感染した場合や、濃厚接触者になって自宅療養や待機によるキャンセルのほか、旅行先で参加する予定だったイベントが中止になった場合などは30%補償してくれる。

マイシュアランス(損保ジャパン子会社)マーケティング部長・村上弘記さん
感染再拡大の中、国内旅行予約時の不安に備えるお守りとして、金銭的負担と旅先での感染などの不安を軽減することができると考えております

この保険について街の人に聞いてみると…

30代
(保険は)入っておきたいです。旅行に行ったりした時のためにあるのであれば…

20代
お金を出してくれるのであればありがたいですね。安心というか、いろいろ心配事なくキャンセルできますよね

キャンセル料を気にして旅行を強行する人も

東京・杉並区の旅行会社は、この夏の旅行ではキャンセルがほとんどなかったと言う一方で…

飛鳥旅行・村山吉三郎社長
(キャンセルの)問い合わせはあったんですが、やはりキャンセル料がかかるんだったら「じゃあ旅行に行く」という方の方がちょっと上回ったかなという気がしますね

キャンセル料がかかるなら、旅行を強行せざるを得ないという人が多かったと言う。

突然の体調の変化でも、安心して旅行をキャンセルできるお守りとして需要はさらに高まりそうだ。

(イット! 8月16日放送より)